【特集】

使ってる? Issue Tracking - trac 楽々ことはじめ

5 tracで管理するプロジェクトの設定

    富田陽介  [2006/11/21]

    tracのページをブラウザで確認するまで、もう一息だ。trac-adminコマンドを使ってtracの環境設定を行う。ここでは、先に作成したtractestプロジェクト用のtracページを作成する。

    $ trac-admin /home/project/trac/tractest initenv
    Creating a new Trac environment at /home/project/trac/tractest

    Trac will first ask a few questions about your environment
    in order to initalize and prepare the project database.
    :

    コマンドを発行すると、上記のようなメッセージが表示され、tracページの設定項目がいくつか質問される。以下のように答えていこう。

    Project Name [My Project]> tractest
    ##trac 上でのプロジェクト名を入力する

    Path to repository [/var/svn/test]> /home/project/svn/tractest
    ##subversion リポジトリのパスを入力する

    Templates directory [/usr/share/trac/templates]>
    ##trac ページテンプレートのパスを入力する
    ##特に用意していない場合はそのまま Enter

    :
    The latest documentation can also always be found on the project website:
    http://projects.edgewall.com/trac/

    Congratulations!

    上記のように表示されたら、/home/project/trac/tractest/db以下にWebサーバからの書き込み権限を与えておこう。最後に、tracアプリケーションをWebサーバ上で実行するための設定として以下をhttpd.confに追加してapacheを再起動しよう。

    # trac が /usr/share/trac 以下にインストールされている場合
    Alias /trac "/usr/share/trac/htdocs/"
    ScriptAlias /tractest /usr/share/trac/cgi-bin/trac.cgi
    <Location "/tractest">
        SetEnv TRAC_ENV "/home/project/trac/tractest"
    </Location>

    ここまで完了すれば、いよいよtracでのプロジェクトページが確認できる。次のアドレスにアクセスして確認してみよう。

    http://<インストール先ホスト>/tractest/

    次のようなtracホーム画面が表示されれば設定は成功している。ForbiddenやPython実行時エラーが表示される場合は、httpd.confの設定やtrac-adminで指定したディレクトリのパーミッションなどを確認してみよう。

    設定完了後のtracホーム画面

    なお、trac管理するプロジェクトを増やす場合は、上記の流れで、

    1. svnadmin でリポジトリ設定
    2. trac-admin でページ設定
    3. httpd.conf に以下の設定を追加

    ScriptAlias /<アクセスさせたいパス名> /usr/share/trac/cgi-bin/trac.cgi
    <Location "/<上記で設定したパス名>">
    SetEnv TRAC_ENV "<trac-adminで設定したパス>"
    </Location>

    とすれば、tracのページをいくつも立ち上げることができる。

    なお、次のとおり htpasswdコマンドでパスワードファイルを作成し、httpd.confなどに設定を追加しておくことで、tracで簡単な認証機能を利用することもできる。tracでのユーザ管理を行う場合に有効だ。

    ## /home/project/.htpasswd ファイルにユーザ tomida のパスワードを設定する
    $ htpasswd -c /home/project/.htpasswd tomida
    New password: <パスワード入力>
    Re-type new password: <パスワード再入力>
    Adding password for user tomida

    # httpd.confに設定追加
    # "login" アクセスに対し /home/project/.htpasswd ファイルを使用した
    # 基本認証を要求する
    <LocationMatch "/.+/login$">
    AuthType Basic
    AuthName "Trac"
    AuthUserFile /home/project/.htpasswd
    Require valid-user
    </LocationMatch>

    なお、ここではBasic認証設定をおこなっているが、環境が対応しているのであればdigest認証設定とした方が良いだろう。

    作成したtracのトップページには上部に次のようなメニュー項目が表示されている。それぞれのメニューで利用できる機能は次のとおり。

    • Wiki
      ブラウザからコンテンツが編集可能なWikiシステム
    • Timeline
      trac 上サービスの利用状況/更新履歴を時系列に表示。RSSも配信される
    • Roadmap
      開発マイルストーンの確認画面。マイルストーンはtrac-adminコマンドで設定可能
    • Browse Source
      リポジトリブラウザ
    • View Ticket
      現在発行されているチケットの参照画面
    • New Ticket
      新しいチケットの発行登録画面
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