【特集】

Java Persistence API + H2徹底解説 - EJBじゃなくてもDBへ永続化

9 おわりに - JPAは汎用的に使用できる強力な永続化API

    杉山貴章  [2006/11/30]

    JPAはEJB 3.0の一部として提供されているAPIだが、単体で独立して使用することもできる。そこで今回はあえてEJBとは切り離し、Java SE環境において使用する方法を紹介した。

    JPAではEJB 3.0の理念を踏襲し、アノテーションを活用することで複雑な設定を行わないでも利用できるようになっている。もっとも手軽に利用するには、永続化したいオブジェクトにアノテーションをひとつ付けるだけでよい。永続化の実行も複雑な部分はエンティティマネージャが肩代わりしてくれている。

    今回作成したサンプルプログラムで行ったようなことは、従来のJava SEでもJDBCを利用すれば同じことができる。しかしJPAを利用することでオブジェクトを自然な形でデータベースに関連付けることができる上、コードもよりシンプルに記述できる。

    また、NetBeans 5.5ではJava EE 5を標準でサポートしているため、エンティティクラスや持続性ユニットもある程度までは自動で作成できる。NetBeansに標準で付属するのは参照実装でもあるTopLink Essentialだが、Hibernateなどその他の永続化フレームワークもJPAをサポートしているため、さまざまな環境で同様のコードを動作させることができる点も標準APIの強みだ。

    これまでは永続化というとエンタープライズ環境での利用が注目されがちであったが、H2のような軽量なデータベースエンジンが多数登場している現状にも後押されて、今後はデスクトップ環境でも永続化を活用していくことになるだろう。"Enterprise Java Beans"という名称にとらわれず、さまざまなケースに対応できる汎用的なAPIとしてJPAを活用していきたい。

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