【特集】
米Microsoftから2006年5月、Internet Explorer 7(IE7)beta2がリリースされた。IE7は2001年にInternet Explorer 6(IE6)がリリースされて以来、5年ぶりのアップデートとなる。このメジャーアップデートでは、CSSの標準規格への準拠やバグの修正、未対応だった機能への対応などが期待されている。
IE7 beta2では、CSS2.0のセレクタや「fixed」による固定位置表示、すべての要素に対する「:hover」の指定などに対応しつつ、XML宣言の記述によって発生していた問題が修正されるなど、要望の大きかった部分への対応・修正が行われている。
しかし、フロート(回り込み)関連や、プロパティを組み合わせたときに発生する細かなバグに関しては修正されていない部分も残っており、正式版リリースまでにどのぐらい修正されるかが注目される。
一方で、セレクタなどの対応により、未対応のセレクタやバグを利用し、IEに適用するスタイルシートをコントロールしていた「CSSハック」と呼ばれるテクニックは使用できなくなる。そのため、制作者側にもバグなどを利用せず、標準規格に準拠した形でページを作成することが求められるようになると言えるだろう。
なお、標準規格に準拠しているかどうかの判断に使用されているAcid2テストについては、IEBlogの2005年7月29日の記述において「IE7リリース時の合格はない」と明らかにされている。同時に、「Acid2テストはCSS2.1やHTML4.01だけにとどまらず、テスト制作者がサポートを期待する幅広い機能や標準規格を取り込んだもので、必ず合格しなければならないテストではない」とし、Acid2テストへの合格よりも、そこから抽出されたバグや要望が高い機能への対応などを優先的に進めていくとしていた。IE7 beta2は、この方針の上に開発が進められ、リリースされたものであると言える。
本稿では、IE6で未対応だった機能や問題とされていたバグを取り上げ、IE7 beta2での対応・修正状況を検証していく。なお、使用するサンプルソースはXHTML1.0 Strictで記述し、基本的にStandard(標準準拠)モードで表示する。IE7 beta2においても、Quirks(下位互換)モードで表示すると古いバージョンと同じ表示になってしまうため、注意が必要だ。また、特に断りのない限り、「Internet Explorer」は「IE」、「Internet Explorer 6」は「IE6」、「Internet Explorer 7 beta2」は「IE7 beta2」と略している。
なお、その後発表されたIE7 beta 3は、beta 2との差分を、また稿を改めて行う予定だ。
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