【特集】

完全検証 "デュアルコア Xeon 5000" - 新世代プラットフォームの深層を探る

1 Bensley / Glidewellプラットフォームの登場

    大原雄介  [2006/07/12]

    5月23日、IntelはDempsey(開発コード名)ことXeon 5000シリーズを発表し、6月にはWoodcrest(開発コード名)ことIntel Core Microarchitectureを搭載したXeon 5100シリーズを発表した。普通に考えれば、この時間差は異様である。わずか1カ月でDempseyは過去の製品になってしまった訳で、コアそのものはNetburstだから流用が効くとは言え、Validationなどの手間を考えると全然割に合わないだろう。

    デュアルコア インテル Xeon プロセッサー 5000番台

    なぜ1カ月で製品を交換しなければいけなかったのか? というと、これはCPUではなくチップセットに問題があったと考えられる。Xeon 5000シリーズでは合わせてBensley / Glidewell(ともに開発コード名)プラットフォームのIntel 5000シリーズチップセットが投入されたが、このBensley / GlidewellはFB-DIMMを使う初めてのプラットフォームであり、そのFB-DIMMがライセンス問題で揉めた関係もあり遅延したことで、Bensley / Glidewellプラットフォームそのものが遅れ、これにDempseyが引きづられて遅くなってしまった、というのが正確なところだろう。ということで今回は、この遅れて登場したIntel 5000シリーズのプラットフォームを、様々な角度から検証してみたいと思う。

    Intel 5000シリーズのラインナップ

    表1
    製品名 Intel 5000P Intel 5000Z Intel 5000V Intel 5000X
    コード名 Blackford Blackford-VS Greencreek
    ターゲット サーバ(Bensley) ワークステーション(Glidewell)
    CPU数 1 / 2
    対応FSB 1066 / 1333MHz
    Hyper-Threading サポートあり
    MCH 5000P MCH 5000Z MCH 5000V MCH 5000X MCH
    パッケージ 1432pin FC-BGA
    対応メモリ DDR2-533 / 667 FB-DIMM
    メモリチャネル数 4 2 4
    最大メモリ搭載量 64GB 16GB 64GB
    最大ロウ数 最大8Row、2~8 DIMM/XMB(最大4XMB)
    サポートメモリチップ 256 / 512 / 1024 / 2048Gbit
    ECC / Parity あり
    I/O I/F 4×PCI-e x4 2×PCI-e x4 なし 4×PCI-e x4
    DIMM Spareing
    Memory RAID(?)
    Memory mirroring ×
    x4 SDDC
    Memory ECC
    Hub I/F ECC
    DMA
    ICH 631x / 632x ESB
    PCI Support 64bit / 133MHz PCI-X Bus×2
    PCI Masters 最大6
    IDE UltraATA/100×2
    Serial ATA SATA×6
    USB Ports / Controllers USB 2.0×6
    LAN MAC N/A
    Audio N/A
    WSE 6700 PXH 64-bit PCI Hub

    そのBensley / Glidewell、チップセットには4種類の製品ラインナップが用意される。表1に各製品ラインナップをまとめたが、サーバ向けにはIntel 5000P / 5000Z(これがBlackford:開発コード名)と、バリュー向けのIntel 5000V(Blackford-VS:開発コード名)、ワークステーション向けにIntel 5000X(Greencreek:開発コード名)である。ちょっと表1だと判りにくいのでブロック図をPhoto01~Photo04に示したが、要するにIntel 5000PとIntel 5000Xはほぼ同じ構成で、サーバ向けかワークステーション向けかが異なるだけ。Intel 5000ZはメモリバスとPCI Expressを半減させた低価格向け、Intel 5000VはPCI Expressを全部省いたバリュー向けという扱いである。パッケージは何れも1432pinのFC-BGAで、上位モデルだと信号が出ている部分が下位モデルではRSVD(Reserved)として殺しているという形で、内部的には全ての製品が同一であろうと思われる。ちなみに現時点でIntel 5000ZはIntelの製品ページにはまだ掲載されていないのだが、Data Sheetにははっきりと5000Zの仕様が含まれている(大体Data Sheetのタイトルが"Intel 5000P / 5000V / 5000Z Chipset Memory Controller Hub (MCH) Datasheet"だ)ので、事実上の発表は行われているとみなす事にしたい。

    Photo01:Intel 5000P構成図。"Intel 5000P / 5000V / 5000Z Chipset Memory Controller Hub (MCH) Datasheet"より抜粋。

    Photo02:Intel 5000Z構成図。出典はPhoto01に同じ。

    Photo03:Intel 5000V構成図。出典はPhoto01に同じ。

    Photo04:Intel 5000X構成図。"Intel 5000X Chipset Memory Controller Hub (MCH) Datasheet"より抜粋。

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