【特集】

Mac OS X Tigerの実力は? - 4度目のアップデート、その真価を探る

16 まとめ - 見た目のインパクトより中身で勝負

    海上忍  [2005/04/29]

    2000年3月にMac OS X 10.0がリリースされて以来、メジャーバージョンアップはパフォーマンスとインタフェースの改善に重点が置かれてきた節があるが、今回のTigerは多少路線が異なるようだ。Look&Feelという観点からすると、TigerのFinderはPantherのときと大きな差はなく、Dockに至ってはこれという大きな変更点は見当たらない。Terminalのマルチバイト文字の扱いなど、懸案事項も大部分が解決されている。

    一方で、Spotlightに代表される「Core Data」アーキテクチャの投入は衝撃的だ。Core Dataアーキテクチャを使用したSpotlightは、これまでファイルブラウザに"おまけ"のような形で提供されていた検索機能とは性格を異にし、システムの基盤に完全に統合された機能として実装されているため、対応するアプリケーションはファイルブラウザに限定されない。検索条件にはファイル名のみならずFinder情報やEXIFデータなどのメタデータを指定できるので、保存場所を失念してしまったファイルでも容易に、しかも瞬時に探し出せてしまう。ひょっとすると、OSにおけるファイル管理の概念を一変させてしまうほどの便利さだ。

    Automatorも大いに注目されて然るべきアプリケーションだろう。処理内容そのままにネーミングされた「アクション」と呼ばれる部品を並べ、ちょいちょいとオプションを設定する程度でアプリケーションの自動処理が可能となる。プログラミングの知識は不要という敷居の低さの一方で、UNIXコマンドやシェルスクリプトをもアクションとして組み入れられるという柔軟性の高さ。筆者の連載「OS Xハッキング!」で取り上げたPSP用MPEG-4ムービーのエンコード作業などは、Automatorを使えば簡単に自動化できてしまうに違いない。

    ところで、TigerのインストールディスクはDVD-ROMに変更された。この特集を書き上げる直前に届いたパッケージ版の内容も念のため確認したが、同梱されている記憶メディアはDVD-ROM1枚と、おまけのiWork '05 体験版CD-ROMのみだ。メディアが何枚もあるほうが"大きなつづら"のようで大層な印象を受けるが、中身がぎっしり詰まった今回の"小さなつづら"のほうがお勧めなのは言うまでもないだろう。

    Terminalでhostinfoコマンドを実行したところ。カーネルがビルドされた日付は約1カ月前のものだ

    テスト機として使用した新Power Mac G5 2.0GHz Dualのシステムプロファイラ

    この特集を書き上げる直前に届いたパッケージ版Tiger。DVD-ROM1枚のほかにiWork '05体験版CD-ROMが同梱されている

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