【特集】

Mac OS X Tigerの実力は? - 4度目のアップデート、その真価を探る

11 新アプリ「Grapher」とPDFへの書き込み機能も備えた「プレビュー」

    海上忍  [2005/04/29]

    レポートもこれでOK? グラフ作成ソフト「Grapher」

    Tigerで新たに加えられた「Grapher」は、 数式をもとに2D/3Dグラフを作成するアプリケーション。グラフといえば旧Mac OSの「グラフ計算機」を思い出すが、Grapherはより複雑な数式に対応するうえ、画面をドラッグすれば任意の方向へ回転させることもできる。グラフはEPSに書き出すことも可能なので、レポートの作成はLaTeXで、という理系の学生や研究者などにとっては吉報だろう。

    数式の横に現れるチェックボックスをON/OFFすることで数式がおよぼす影響を確認できる

    描画したグラフはPDFやEPSとして書き出すことが可能

    今度の「プレビュー」はPDFに書き込みOK!

    システム標準のPDFビューア「Preview」もバージョンアップ、PDFへの書き込みをサポートするなど機能が強化された。これまで、生成済みのPDFに文字などの情報を追加しようとすると、Adobe Acrobatを導入しなければならなかった(Acrobat 7ではAdobe Readerでの書き込みを許可する機能が追加された)が、今度のPreviewにはテキストと楕円という2種類の注釈ツールが用意された。Adobe Acrobatの編集機能と比較すると機能的に見劣りするものの、ちょっとしたメモを書き加える程度であれば十分役立つはずだ。

    プレビューから話題は逸れるが、PDFといえば印刷ダイアログのPDF出力機能が強化された点にも注目しておきたい。Pantherまでは、紙へ印刷する代わりにPDFを生成することしかできなかったが、印刷ダイアログの左下に配置されたPDFボタンを操作すれば、ファクスやメールとして送信したり、暗号化を施したりすることが可能になった。PDFボタンにはAutomatorで作成したワークフローを登録できるので、複雑な処理にも対応できそうだ。

    PDFに付箋状の注釈スペースを書き加えられるようになった「プレビュー」

    印刷ダイアログで[PDF]ボタンをクリックすると、このようなメニューが現れる

    UDF 2.01に対応 ~DVD-VRが読める!?~

    Appleはほとんどアピールしていないようだが、ファイルシステム関連機能も強化されている。特筆すべきはUFD-2.0への対応で、DVDレコーダーで録画したビデオレコーディングフォーマットのDVD(DVD-VR)を読み取れるようになった。従来はサードパーティー製品に頼らざるを得なかったが、これでひとまずはDVDレコーダーとの連携の道が見えてきたことになる。

    "ひとまず"としたのは、DVD-VRが読み取り専用のメディアとしてマウントされ、しかもMPEG-2 TSストリームが記録されたVORファイルを操作できないためだ。lsコマンドで確認してみたところ、VORファイルはFIFO(名前付きパイプ)として認識され、通常のファイルとして扱えない。松下電器産業(Panasonic)のDIGA DMR-EH50で録画したDVD-RAMと、ソニーのスゴ録 RDR-HX100で録画したDVD-RWの2種類のメディアで試したが、いずれの結果も同じ。Tigerに付属のDVDプレイヤーも再生不可、メディアとして認識はされるが中身の動画には手を付けられない状態のようだ。

    DVD-VRフォーマットのディスクはマウントできるのだが…… (画面はSONY「スゴ録」で記録したDVD-RW)

    lsコマンドで確認したところ、VORファイルはFIFOとして認識され、通常の方法では読み取りできないようだ

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