【特集】

CrossFire徹底解剖 - ベンチマークで見えてきたその特徴

1 CrossFire対応M/BにはRD480ことRADEON XPRESS 200P

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R520ことRADEON X1800をついに投入したATIだが、それに先駆けてCrossFire動作可能なRADEON X850 XTとRADEON XPRESS 200Pのサンプルを入手することが出来た。CrossFireの内容自体はCOMPUTEXのレポートRich Heye氏のインタビューでご紹介しているのでここでは繰り返さないが、要するにNVIDIAのSLI同様、2つのビデオカードを連動して動かす仕組みだ。というわけで、このサンプルを利用したレビューをお届けしたい。

CrossFire対応マザーボード

今回ATIから借用できたのは、RD480ことRADEON XPRESS 200Pを搭載した対応マザーボード(以下RD480ボードとする)である。ボードレイアウトからすると、今年のCOMDEXで展示されていたサンプルボードと同じものと思われる。ちなみに裏面はなかなか遊び心溢れるものだった(Phtoo02)。

Photo01:ATIらしく赤で統一したサンプルボード。

Photo02:所々に見える黒いものは、半球状のゴム足。ケースに入れない状態でのテストを考慮したものと思われる。

さて、今回利用したRD480ボードの構成だが、図1の様なものと考えられる(Photo03)。RADEON XPRESS 200自体はPCI Express x16レーンを1本とPCI Express x1レーンを4レーン持つ構成になっており、これを2本のPCI Express x8レーンとして分割し、各々別々のPCI Expressスロットに分配する構造である。この状態でCrossFireを動作させる場合、PCI Express x16レーンは図2の様な形で配分されることになる。一方、Singleビデオカードで動作させる場合、付属のカード(Photo04,05)を片方のPCI Express x16スロットに装着することで、もう片方のPCI Express x16スロットにちゃんと16レーン分の信号が届く、という仕組みになっている(図3)。この場合、原理的には上下どちらのスロットにこのカードを装着しても問題ない筈だが、下側のスロットにこれを装着した場合、配線の長さが著しく変わってしまう(8レーン分は最短距離で接続されるのに、残り8レーン分は一旦下のスロット経由で上に戻る)ことになり、PCI Expressの許容配線差を越えるのは確実という感じになってしまう。このため、Single動作は上側のスロットにこのカードを、下側のスロットにビデオカードを装着することで、配線長の差を縮めているようだ。ちなみにこのカードを装着したことを自動認識する訳ではないようで、BIOS画面でSingle動作かDual動作かを選択するようになっている(Photo06)。

図1:ボード構成(筆者推定)

Photo03:図1の構造を伺わせる配線パターン。シルク印刷を見ると、各スロットの後半部にのみパスコンがレイアウトされており、ここで2つのスロットが接続されているらしい事が推察できる。

図2:CrossFire動作時

Photo04,Photo05どちらが表でどちらが裏かはわからないが、配線を見れば判る通り16レーン分の信号の半分を、もう半分に接続するといる構造。

図3:Single動作時

Photo06:理屈ではカードを上側スロットに装着した後、この項目をDisableにすればちゃんと16レーンで接続できる筈である。こう書くのは実際には16レーン動作がうまく行かなかったからであるが、これについては後述。

その他のデバイスとしては、オンボードサウンドにRealtek ALC880、IEEE1394コンローラとしてVIA VT6307(Photo07)、GbEコントローラとしてMarvel Yukon 88E8052(Photo08)、追加のSerial ATAコントローラとしてSilicon Image Sil3132(Photo09)が配されている。ただバックパネルは割とシンプルであった(Photo10)。ちなみにメモリスロットのそばには謎のジャンパもあった(Photo11)。

Photo07:VT6307の方は低価格IEEE1394コントローラの定番。ALC880はHDA Codecである。実は筆者、IXP400がHDA Codecに対応しているというのは気がついてなかった。

Photo08:Marvellのサイトには実はこの製品に関する情報が無いのだが、88E8050の廉価版で、いくつかの機能を省いたものらしい。

Photo09:PCI Express接続のSerial ATAII / 3GHzポート×2をサポートするSil3132。IXP400は1.5GHz止まりであることから追加したものと思われる。

Photo10:Serial / Parallelポートを完全に省いた関係で、割とシンプルなバックパネル。

Photo11:用途不明のジャンパ。

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インデックス

目次
(1) CrossFire対応M/BにはRD480ことRADEON XPRESS 200P
(2) CrossFire対応ビデオカードにはX850 XT CrossFire Editionを用意
(3) ベンチマークテストによる検証 - 7800 GTXとも比較してみる
(4) ベンチマーク - 基本ベンチ、2D系の性能は?
(5) ベンチマーク - 3D系性能を徹底チェック(1)
(6) ベンチマーク - 3D系性能を徹底チェック(2)
(7) ベンチマーク - OpenGL系もテスト
(8) ベンチマークを終えて - CrossFireに関する考察

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