【特集】
ニュースソースは失念したが、Windows Updateによる修正プログラムの適用率はそれほど高くないそうだ。1年前に対策が施された脆弱性を利用したワームが突如蔓延した事例を踏まえても、決してそれがアジテーションではないということがよく理解できる。個人ユーザーはともかく、ビジネス用途で使っている企業ユーザーは、Windows XPのチューニングや設定に割く時間がなく、ついつい後回しになってしまうのだろう。
本来はシステム管理者がこれらのメンテナンスを管理するべきなのだが、システム管理者の手が回らなかったり、経営陣の理解が足りなかったりするなど、管理が難しい場合もあるようだ。旧来型の経営陣は、インターネットをはじめとするネットワークやPCによるデータ管理の重要性がここまで高まっている今こそ見直すべきではないだろうか。
さて、話を本題に戻すと、このように修正プログラムを用意しても適用されていないことが多いため、SP2をインストールし、再起動後のデスクトップが現れる前に「自動更新」の設定をうながされる。ここでは<自動更新を今すぐオンにしてコンピュータを保護する><今はオンにしない>と2つの選択肢が用意され、どちらかを選択しないとデスクトップが現れない仕組みだ(画面27)。
もちろん後からコントロールパネルにある「自動更新」アプレットを開くことで、設定を変更することができる。<自動更新を今すぐオンにしてコンピュータを保護する>を選ぶと<自動>が選択され、「毎日」「3:00」となるが、毎週各曜日と1時間単位での選択が可能。そのため、企業ユーザーならば社内に居ない深夜などに設定しておくと良いのではないだろうか(画面28)。
この他にも<更新を自動的にダウンロードするが、インストールは手動で実行する><更新を通知するのみで自動的なダウンロードまたはインストールを実行しない><自動更新を無効にする>などの項目が用意されているものの、インターネットに常時接続している環境ならば、どれも選ぶ必要はないだろう。ただしまれに修正プログラム自体に問題があり、不可解なトラブルが発生することがあるのはご存じのとおり。
そのため、修正プログラムの動作を確認するためには、<更新を自動的にダウンロードするが、インストールは手動で実行する><更新を通知するのみで自動的なダウンロードまたはインストールを実行しない>のどちらかをお勧めしたい。
この「自動更新」と大きく関係するのが「Windows Update」。ご存じのとおりインターネット経由のアップデートシステムだが、SP2登場にあわせてバージョン4からバージョン5へとグレードアップした。その性格上、表だった変更点は少ないものの「高速インストール」「カスタムインストール」という2種類のインストール方式が用意されている(画面29)。
前者は初心者ユーザー向けの方式で、あらかじめ選択された重要な更新のリストが提供される。ユーザーが行う操作は最小限に抑えられ、修正プログラムの内容など詳細を知ることなく、Windows XPの状態を更新できる。後者はサーバに用意された更新のリストから、ユーザーが自由に項目を選択してインストールするというもの。どちらかと言えば従来のWindows Updateライクなインタフェースと言えるだろう。
これらのWindows Updateによるファイル配布と「自動更新」機能を支えるのが、「BITS(Background Intelligent Transfer Service)」だ。同機能は文字どおり、バックグラウンドでファイル転送を行うためのサービスで、以前から存在していたものだ。先日のWindows UpdateでBITS 2.0が配布されたが、これは本来SP2に導入される技術のひとつ。
レジューム機能のサポートや帯域幅効率の向上がポイントで、変更されたファイルの一部しかダウンロードしないように最適化されており、たとえば、1MBのうち1バイトしか変更されていない場合は、1MBのファイル全体を転送せず、数バイトだけを転送する機能や、ネットワーク障害による接続切断時には、ダウンロードを停止位置から開始できるようになっている。エンドユーザー的には気にとめる必要はないが、その恩恵はかなり大きなものと言えるだろう。
このような変更が加えられた「自動更新」システムだが、ここでひとつ整理しておきたい。Windows Updateともうひとつ「Microsoft Update」というサービスがある。これは、WindowsコンポーネントとMicrosoft OfficeやSQLサーバなど、その他のMicrosoft製品用のセキュリティ修正プログラムの更新を提供するためのものだ。執筆時点ではサービス提供されていないため、詳細情報を述べることはできないが、同社では後日利用可能になると語っている。予想の域を超えないが、今後登場するMicrosoft製品は、インターネット経由のアップデートシステムを導入し、最終的にはWindows UpdateではなくMicrosoft Updateに統合されるのではないだろうか。
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