【特集】

Linuxで作るHDDレコーダ - TVもみれてEPGにも対応

10 まとめ - インストールさえクリアできれば

    海上忍  [2004/05/27]

    MythTVを利用して感じたことは、導入の敷居がかなり高いということ。アプリケーション本体のインストールはそれほどの難易度でないにしても、V4L対応のキャプチャカードを選ぶというLinuxの知識をベースとした情報収集力と、/etc/modprobe.confの記述などカーネルモジュールの扱いに関する知識は不可欠だ。本特集ではXawtvでV4L対応デバイスの動作確認を行ったが、そこまで辿り着くには「MythTVを使いたいからLinuxを始めました」というレベルでは難しいだろう。

    また、LAMEなどFedoraプロジェクトがバイナリを直接配布していないパッケージを必要とすることも、導入を困難にしている。Debianなど芋づる式にパッケージを導入可能なディストリビューションはともかく、RPMを利用する場合はSPECファイルを自力で作成できるスキルがなければ厳しいかもしれない。

    しかし、インストールさえ無事にクリアしてしまえば、「楽しいHDDレコーダー生活 in Linux」が待っていること請け合いだ。動画のエンコードに関する知識は必要なものの、MythTV自体の設定はそれほど難しくなく、設定パネルも日本語で表示される。今現在は(よい意味での)一部好事家のためのアプリケーションと言わざるをえないが、V4Lの開発が進みキャプチャデバイスの設定が容易になり、各ディストリビューションでパッケージが整備されれば……月並みな言い方だが、GIMPのような"キラーアプリ"に成長する可能性もある。とにかく、機会があれば試していただきたい。

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