【特集】
今回はパフォーマンスと消費電力という、2つの柱を軸にEfficeonをテストしてみた。結果は出そろったが、やはり一筋縄ではいかないCPUのようだ。
Crusoe当時に、一般的なベンチマークではCrusoeの性能は測れないとTransmetaが繰り返し主張していたのを覚えている読者も多いだろう。EfficeonはSYSmark 2002、PCMark04等、一般的なベンチマークでもそれなりのスコアを残すことが出来るので、Crusoeのような言われ方はしていない。
しかし、「自作プログラムでCMSの機能をチェックする」のテスト結果から、EfficeonもCrusoeと同じように、その特性や動作は他のCPUとまったく違うことが分かるだろう。特に期待させるのがWindows APIを呼び出した際のパフォーマンスだ。このような大きな処理をPentium Mの8割程度のクロック数で完了させたということは、処理内容によっては2割ほど高いクロックのPentium Mに匹敵する性能を示すことを意味する。もっとも「処理内容による」という但し書き付きだ。
実際、一般的なベンチマークで見る限り、Efficeon/1GHzは(せいぜい)Pentium M/800MHz~900MHz相当のスコアしか挙げられていない。Crusoe/1GHzとは雲泥の差だが、Pentium Mの同クロックには及ばないわけだ。
もっとも、Efficeonには、まだ改善の余地が残されていることは確かだ。たとえば、MURAMASA MM2では安全を取ってPC2100を使用しているが、CPUのリビジョンが上がりメモリコントローラの動作が安定すれば、(スペック通り)PC3200が使用できるだろう。同じ理由からAGP2X相当に抑えられているAGPも、安定すればパフォーマンスの向上が見込めるはずだ。
消費電力のテストはACアダプタ部分の測定にならざるを得ず、CPUの消費電力は間接的に推測するしかないが、Windows XPアイドリング時や待機電力の低さがEfficeonの特徴だろう。しかし今回の結果から見るとEfficeonのピーク時の消費電力は大きく、利用状況(激しく稼働させるか、そうではないか)によってはバッテリ運用時間は大きく変わるはずだ。一方、Pentium Mは全般に消費電力に波が少なく、Efficeonほどは使用状況による差が出ないと考えられる。
いずれにしても、Efficeonはようやくスタートラインに立った段階といえる。本領を発揮するのはこれからだろう。春に向けてMURAMASAに続く採用機の登場を期待したい。
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