【特集】

Socket A ファイナルチューン - 改造とフリーソフトでパワーアップ!

10 Socket A CPUチューンアップのまとめ

    PC Creation  [2004/06/29]

    長年自作PCを盛り上げてくれたAthlon XPであるが、これまでAthlon XPの改造やオーバークロックなどにまつわる話題は多くあったものの、今回とりあげたモバイル化への改造はその集大成のように思われる。振り返ってみればAthlon XPへの取り組みはクロックの制御、すなわちクロックを支配することといえるものではなかったかと思われるが、今まで様々なアプローチがあったもののモバイル化+CrystalCPUIDのコンビネーションはもっともスマートでエレガントといえそうだ。

    なにしろこれまでクロックを変更しようとする場合はBIOSであれこれパラメータの組み合わせを試してみて、再起動の繰り返しだったのである。これがWindows上から行えるようになり倍率や、マザーボードにもよるがコア電圧も変更可能になったのである。唯一惜しまれるのは現状多数のユーザー数を抱えるNVIDIA nForceチップセットで実現できない点であるが、これもいずれは解決されるものと期待したい。

    今回の検証で実感したのはCrystalCPUIDのMultiplier Managementの効力である。ご存知のようにデスクトップPCの場合は省電力機能はあるものの、それは多くの場合あまり役には立っていない。デスクトップPCでは多くの局面でCPUは常にフルスピードで動作しているためロスが多すぎるのである。例えばWebブラウジングやオフィスアプリケーションの操作では、CPUの負荷はさして大きくなくCPU能力の半分ほどのパワーでも十分なのであるが、こういう場合でもどんどんパワーは消費される。このような状況ではやはりCPU速度はおとなしくしてパワーのロスは防ぎたいものだ。逆にPCにパワーが必要になったらCPUの能力をフル回転させなければいけないが、つまりは必要な局面でそれに応じたCPU能力をフレキシブルに発揮してほしいのである。

    これがMultiplier Managementで可能になり、PCを使用している状況に合わせてCPUのクロックを可変することができる。Multiplier Managementと同じことはAthlon 64であればCool'n'Quiet機能で実現できるが、これにはAthlon64への全面移行が必要で、現時点では多くのユーザーにお勧めできる方法とはいえない。現状ではAthlon XPのユーザーもまだまだ多く、そうしたユーザーが実現しやすい方法としてはモバイル化+CrystalCPUIDが適しているだろう。この方法は改造が必要、加えてマザーボードが対応している必要があるが、もしCPUクロックを柔軟にコントロールしてみたいと考えているならば、Athlon XPユーザーはトライしてみてはいかがだろうか。

    謝辞:今回の特集を執筆するにあたり、Fab51のita様にAthlon XP改造情報の提供をいただいた。この場をお借りして感謝の意とお礼を申し上げたい。なおAthlon XP改造についてはより詳しい情報が氏のホームページに解説されているので、改造時には一度Fab51をチェックしていただくようお勧めする。

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