【特集】
○「Bart's PE Builder」とは
MS-DOS時代。そう、HDDがまだ"高嶺の花"だった頃、ちょっとしたトラブルが原因でHDDブートできなくなることは、決して珍しいことではなかった。そのため緊急ディスクは必須アイテムに数えられ、ユーザーの間では、1.44MBという狭い領域の中で純粋に必要なツールだけを用意するなど、独自の緊急ディスクを作りあげる風潮があったことを記憶している。
PCを使っている限り、この緊急ディスクから離れることができないのはご存じのとおり。Windows XP時代になっても、ちょっとしたトラブルが原因でHDDのブート領域が壊れたり、何らかのシステムコンポーネントファイルが破損してWindows XPが起動しないなど、"トラブルは忘れた頃にやってくる"とはよく言ったもの。かく言う筆者もつい最近、起動トラブルに見舞われたほどだ。
では、MS-DOS時代に培ったFDの緊急ディスクがWindows XPに対して役に立つのかと言えば、そうはうまくいかないのが現実。知ってのとおり、Windows XPではNTFSが標準ファイルシステムとして採用されているため、通常のMS-DOSからディスクにアクセスすることはできない。ならばFAT32にしてWindows XPを使えばいいのかと言えば、年に数回あるかないかというトラブルのために利便性を下げるのは少々疑問。
ならば、Windows XPの緊急ディスクや回復コンソールはどうかといえば、前者は起動までのステップ数が長いし、後者は普段GUI環境になれているユーザーにとって、コマンドラインで処理を行うのは敷居が高すぎる、とどちらも扱いやすいとは言い難い。
そこで登場するのが今回のテーマである「Bart's PE Builder」。一言で言えば、Win32アプリケーションを用いたWindows 2000/XP用の緊急用CD-ROM作成環境だ。基本的にWindowsのシステムコンポーネントを使ってブータブルCD-ROMを作成するため、NTFSへのアクセスは万全。用途に合わせて必要なツールも取捨選択できるため、前述のMS-DOS時代にスクラップビルドしたような独自の緊急用環境も夢ではないだろう。そこで今回はWindows XP上でBart's PE Builderを使用し、緊急用の環境を構築する手順を紹介する。
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| Bart's PE Builderを使用して作成した起動ディスクによる起動画面 |
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