●描画品質テスト(3DMark03)
同様に、3DMark03のGame1の画質を比較してみよう。
まず目に付くのは、RADEON 9700 Proのエンジン排気の描画が、他カードとは明らかに異なっている事だ。対空砲の黒煙は概ね正確なので、ちょっと気になるところである。
GeForce FX、GeForce4 Tiは、かなりジャギーが目立つ。逆にもっともジャギーが少ないのはXabre 600である。正面の飛行機の上部銃座や垂直尾翼の根元などの表現は、今回試したカードではもっとも自然な表現ができている。
全体に順序付けをすると、Xabre 600がもっとも綺麗で、次いでRADEON 9700 Proがほぼ同程度、GeForce勢はもう一頑張りを期待したい、といったところだろう。
ではAAを利用するとどうなるか、を示したのがPhoto20~Photo25である。こちらも先ほどと同様の構成なほか、H/W AA非対応のXabre
600は今回も除外した。
まずはGeForce FX 5800 Ultraである。4x AAでもかなりジャギーが取れて綺麗な画像になっているが、さらに8xS
AAでは垂直尾翼の前縁とか機首部の円形レドームが見事なほど美しく表現できている。一方で主翼の表現は8xS AAでもジャギー感が残っているようにも思える。また、エンジン排気と高射砲の黒煙が共にかすれたような表現になってしまっている。ジャギーはともかく、煙の表現に関しては問題が多い感じだ。
次いでRADEON 9700 Proである。4x AAはまぁGeForce FX並(こちらでは排気煙も殆ど気にならない)である。一方6xに関してはかなり良い雰囲気である。主翼や垂直尾翼前縁のジャギーは綺麗になくなっているし、機首のレドーム部も(GeForce
FXの8xS AAに比べるとわずかに劣るとはいえ)かなり真円に近くなっており、なにより煙の描画も自然である。Photo20~25の中では、この6x
AAが一番美しい画像に仕上がっている様に思われる。
最後にGeForce4 Ti4600の結果である。こちらもQuincunx AAでは少々物足りなく感じられ、やはり4xS AAを選びたいところだが、ここでもまた煙の表現がかなり変である。先ほどGeForce
FXの8x AAでは煙が縦方向に振動している感じだが、こちらでは横方向に振動している感じで、ちょっと妙な印象を受ける。主翼の描画などはかなり綺麗なだけに、ちょっと残念ではある。
さて、問題はこうしたAAを利用する場合のパフォーマンスダウン具合である。グラフ13が3DMark03における結果である。グラフ12同様、実線がAAなし、荒い破線が中間レベルのAA、細かい破線が最高レベルのAAを掛けた場合となっている。またちょっと補足だが、4x
AA/6x AA/8xS AAなどを有効にして、1600×1200ピクセルの解像度で3DMark03のGame4を実行すると、メモリ不足で中断してしまった(Photo26)。そこで、こうしたケースにおいては、Game1~3を単独で実行し、3DMarks算出の計算式に各結果を当てはめて3DMark値を推定している。このため、1600×1200ピクセルに関しては、やや値が不正確になっていることをご了承いただきたい。
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| Photo26:128MBメモリのビデオカードですら、AAを実行するとこの有様である。ちなみにGeForce
FX 5800 UltraとRADEON 9700 Proで発生した |
さてグラフ13を見てみると、グラフ12の時よりも落ち方が激しい。640×480ピクセルの場合で、
| ビデオカード |
AAなし |
AA中間 |
AA最大 |
| GeForce FX 5800 Ultra |
8094 |
5790(28%減) |
3683(36%減) |
| RADEON 9700 Pro |
6945 |
4155(40%減) |
3147(24%減) |
| GeForce4 Ti4600 |
2821 |
2287(19%減) |
1486(35%減) |
となっており、これはかなり深刻にフレームレートに影響が出そうだ。詳細な結果を見てみると、特にGame4での落ち込みが激しい。このGame4はDirectX
9のフィーチャーを使ったテストだから、どのビデオカードもPixel Shaderをフルに動作させることになり、当然ながら性能面でのマージンは殆ど無い。これは、(DirectX
8相当の関係でGame4を実行できない)GeForce4 Ti4600の落ち込みが少ない事からも確認できる。確かに描画は綺麗になるのだが、DirectX
9レベルの描画を行う場合、今しばらくAAの利用は見合わせたほうが賢明、ということだろう。