【特集】

Linuxザウルス・マスターへの道 ~サーバだって構築できる!~

17 Palmと連携したい(2)

    海上 忍  [2002/10/08]

    ○Palmと連携したい(2)

    ●Palmエミュレータ「QPose」

    SL-A300にはいくつかのPalmエミュレータも存在する。どちらもオープンソースを元に開発されたフリーウェアであり、Palmの所有者であればまったく合法的に使用できる。今回のテストに利用したROMイメージは、Palm Computingが配布するWindows版Palmエミュレータ(Emulator.exe)を実行してWorkPad 30Jから取得した。

    テストを行った「QPose」は、2種類あるSLシリーズ用Palmエミュレータの1つで、ソースコードが公開されているPalm Computing純正のPalm OSエミュレータ(POSE)のパッチとして提供されている。バイナリイメージも公開されているので、PalmデバイスとSL-A300さえ所有してれば自由に利用できる。なお、X Window System用Palmエミュレータ「XCopilot」から移植された「QCopilot」もあるが、WorkPad 30Jに搭載されているDragonball EZは対象外ということで、テストは行わなかった。

    肝心の実行速度だが、QPoseの起動から使用するPalm OSのブートまでに数十秒かかるほど遅く、Palmのサクサクした操作性は感じられない。メモリ消費量も大きいようで、freeコマンドで調べたところ、16MBあるスワップファイルの残量は4MBとなっていた。スタイラスの設定を経てホーム画面にたどりつくまで、約2分を要した。

    「メモ帳」で日本語入力を試してみたところ、やはり遅い。Graffiti文字の入力も可能だが、「A」1文字を認識するまでに3秒近くかかる。「あまりの遅さにしばし呆然」と入力しようとしたところ、「あまり」3文字の入力に2分近くかかったため残りを断念したほどだ。残念ながら、現状では"動くことは動くが非実用的"といわざるをえないだろう。

    この画面を表示するまでの所要時間は約2分
    ゆっくりとスタイラスを走らせれば、Graffiti文字は入力できるが…

    QPose HomePage
    http://www.climov.com/zaurus/qpose/

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