【特集】

~インストールから設定・活用まで~ すべてが分かるWindows XP大百科

5 「Professional」と「Home」

    Cactus (阿久津良和 & 山崎剛)  [2001/11/15]
    さて本題に入ろう。「Windows XP」には最初に説明したとおり、エントリー/ホームユーザーを対象にした「Windows XP Home Edition」とビジネスユーザー向けの「Windows XP Professional」の2パッケージが存在する。両者は同じカーネルを使っているため、基本レベルでは同じ。しかし、相違点として、ASR(Automated System Recovery)やWMIコマンドラインツールのサポート、ログシステムのバイナリフォーマット対応などの機能差が存在する。つまり「Windows XP Home Edition」は、「Windows XP Professional」のサブセット版ととらえればわかりやすいだろう。

    具体的な相違点は、米MicrosoftのWebページをチェックして頂きたいが、そこでは「Home Edition」版にない機能として、以下のような項目があげられている。ちなみに日本語のリソースとしては、「Microsoft Windows XP Professional」「Windows XP Home Edition」があるが、Professional/HomeEditonの機能比較という点ではあまり役に立たないだろう。

    WindowsXP Professionalのみが備える機能
    ・デュアルCPUのサポート
    ・リモートデスクトップ
    ・オフラインファイル
    ・ファイルシステムの暗号化
    ・アプリケーションやファイルへのアクセスコントロール
    ・ドメインコントロールへのアクセス
    ・グループポリシー
    ・移動プロフィールのサポート
    ・リモートインストールサービス
    ・マルチリングアルユーザーインタフェースのサポート
    ・C2レベルのセキュリティ

    ご覧の通り、ほとんどがパワーユーザーや管理者向けの機能なので、これらの機能をすべてのユーザーが必要とするとは思えない。だが、注目すべきは「オフラインファイル」機能と「リモートデスクトップ」機能。前者は、本来ネットワークサーバー上にあるフォルダ/ファイルのコピーをローカルディスク内に保存しておき、ネットワークサーバーに接続できない場合(たとえば外出先であるとか、サーバー接続に支障が起きた場合など)でも、あたかもネットワークフォルダが存在するかのように、ファイルの閲覧や編集ができるというもの。

    後者はネットワーク経由で別のパソコンにログインし、Windowsのインタフェースをローカルマシンに表示させるというもの。つまりUNIX系OSにおけるTelnet機能と同じく、リモートコントロールが可能なのだ。ただし、「Windows XP Home Edition」の場合、ログイン機能自体は用意されているが、サーバーになれない(相手をログインさせることができない)という制限がある。

    ただし、単独アプリケーションの使用やインターネット端末として使うのであれば「同Home Edition」版で十分といえるかもしれないが、「Windows XP」自体をフルに活用するという観点や、低価格化が進んでいるAMDのAthlon MPなどを使ったマルチプロセッサ環境を持っている人。加えて、先のふたつの機能は特にノートPCをビジネスシーンで活用する人には便利な機能なので、ノートPCをパワフルに使う人ならば基本的に選択肢は存在せず、「同Professional」版を選択すべきだろう。

    また、「Windows XP Home Edition」の注意点として、Windows 98/Meからでないとアップグレードインストールすることができない、というものがある。そういう意味では、Windows 2000を使っているユーザーは、「同Professional」しか選択肢がないということになるのだ。もちろん新規インストールを行なえば、その限りではない。何にせよ、購入時は間違えないように注意して頂きたい。

    そういえば肝心な価格だが、米Microsoft発表では、「Windows XP Home Edition」アップグレード版が$99。「同Home Edition」フルパッケージが$199。「同Professional」アップグレード版が$199、「同Professional」フルパッケージが$299。また、日本語版は「同Professional」通常版が35,800円、アップグレード版が23,800円、特別アップグレード版が15,800円、アカデミックアップグレード版が20,800円。「同Home Edition」通常版が25,800円、アップグレード版が13,800円となる。だいたい英語版に比べて数千円高くなる程度という感じだが、たとえば「Windows 2000」通常版は38,800円(標準小売価格)だったことを考えると、抑えめに設定されているとも言えるだろう。

    ●国内での販売想定価格一覧

    OS パッケージ 価格
    WindowsXP Professional 通常版 35,800円
    アップグレード版 23,800円
    特別アップグレード版 15,800円
    アカデミックアップグレード版 20,800円
    WindowsXP HomeEdition 通常版 25,800円
    アップグレード版 13,800円

    ちなみに、Windows 98以来のパッケージとなる「Microsoft Plus! for Windows XP」も発売される。内容は、オリジナルCDのラベルやジャケット、ブックレットをデザインして印刷する「Plus! CDラベルメーカー」。MP3形式のオーディオファイルをMicrosoft Windows Media 形式(拡張子.wma)に変換する「Plus! MP3オーディオコンバータ」。お気に入りの曲を集めた再生リストをWindows Media Player for Windows XPで簡単に作成できる「Plus! パーソナルDJ」。特定のスピーカーに対応したスピーカープロファイルを使って音質を向上させる「Plus! スピーカー拡張」。Windows Media Playerを音声で操作する「Plus! Windows Media Player音声コマンド」などだ。

    この他にも、スクリーンセーバー、ゲーム、テーマファイル、Windows Media Player用スキンや3D視覚エフェクトが用意されている。価格は4,800円だが、問題はそのシステム要件。関連Webページは「ゲーム、スクリーンセーバー、視覚エフェクトをご利用になるには、Direct3D version 8.0に対応し、かつ16MB以上のメモリをもつ3Dビデオカードが必要になります」とあり、ちょっと古いパソコンの場合は条件を満たすことができない場合があるので、自分のマシンスペックを確認してから購入に踏み切って頂きたい。

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