【特集】

茶の間で使えるLinux~ PS2 Linuxを使い倒そう ~

9 まとめ~PS2 Linuxのこれから~

    海上 忍  [2001/08/24]

    ■まとめ~PS2 Linuxのこれから~

    PS2 Linuxを実際に利用して感じたことは、「予想していたよりも遊べる」ということだ。茶の間専用機として使うには惜しいほど多機能なうえ、PS2というハードウェアの制限内であれば柔軟にカスタマイズできる。サーバとして使うことも、適していないとは思うが、十分に可能だ。多少手を加えれば、MP3ジュークボックスとして使うことも、デジタルカメラで撮影した画像を直接取り込むこともできる。

    Emotion EngineやGraphics Synthesizerに関するドキュメント(PDF)をDVD-ROMに収録したことも、高く評価できる。たとえPS2の正式なタイトルにならなくても、かつてAmigaで盛んだったメガデモのように、マシンが持つ性能をフルに引き出すアプリケーションが世に出るきっかけともなりうる。

    だが、内蔵ドライブでは一般的なDVD/CD-ROMをマウントできないことからわかるように、一部の機能が封印されていることは事実だ。SONY/SCEIの重要な戦略的商品として位置付けられている本機のこと、完全に門戸を開け放つことが難しいのは理解できるが、用途が限定されてしまうだけに1人のLinuxユーザとして残念に思える。

    SCEIが「PS2 Linuxのこれから」をどのように位置付けているかは、今のところ推測するしかない。かつて「ネットやろうぜ」がそうであったように、ゲームプログラマ育成の観点から積極的にフォローして行くか、それともユーザの手に任せるか。これからもLinuxキットを販売する予定があるのかどうか。引続きウォッチするだけの価値がある製品といえるだろう。

    ・PS2 Linux オフィシャルホームページ
    http://www.ps2linux.com/

    (執筆=海上 忍)[2001/08/24]

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