【特集】
●シーンを並べ替えてビデオクリップにする
うまく撮影をできたら、次は、それを並べてビデオクリップを作ってみるとよい。単に映像を受けるだけでなく、自分で実践して作ってみると、映像の面白さがわかってきてなおさら楽しくなる。
まず、基本中の基本は、2つのカットを交互につないで、1つのシーンを構築するという方法だ。このときの注意点は、1つのカットの時間があまりにも短いと、画面がチラチラしてしまって、なんだかわけのわからない映像になってしまうということ。最低でも3~5秒くらいは必要だ。
それから、カットが切り替わった直後は、その映像を認識するまでに時間がかかるので、切り替わってすぐに動きのある被写体が画面を横切ったりするようにすべきではない、ということだ。映像の認識時間には個人差があるが、2~3秒くらいはかかると思ったほうがよい。だから、カットとカットのつなぎは、画面に動きが少ないところでつなぐのがよい。もちろん、あまりにも動きが少ない映像同士をつなぐと単調になってしまうので、静と動のバランスをとりながらやってみよう。
このような編集作業は、たとえばCATCH TVに付属のMPEG編集ソフトなどを用いて行うことができる。編集ができたら、何度も再生して流れを確認してみよう。納得できたら、映像作品のできあがりだ。
●インターネット時代のテレビ映像の楽しみ方
インターネット時代には、テレビの楽しみ方も変わってきた。最後にここで2つのトピックをご紹介しよう。1つめのトピックは、テレビ朝日の連続ドラマの再放送がインターネットで見られるという話題。もう1つが、番組の案内をインターネットで得られるという話だ。
●テレビ朝日の連ドラの再放送@インターネット
ひとつめは、映画とテレビで同じ世界を別々の描き方をするということで話題となっている「アナザヘブン」の再放送だ。この番組は有料だが、なんとインターネットで番組放送以降いつでも放送された回の映像を見ることができるのである。
従来なら、テレビドラマの再放送は、数カ月から数年を経てから行われるのが普通だった。アナザヘブンでは、ホームページから映像データとして「アナザヘブン」のドラマをダウンロードできるようになるという。
コンピュータでハードディスクに録画するビデオ映像は、放送時刻と見る時刻を自由に変更する「タイムシフト」を行いやすいのだが、このように、放送された映像がいつでもインターネットで見られるようになるということになると、録画を忘れて1話見逃したとか、途中からドラマを見始めたので、前のストーリーや人間関係がよくわからないなどということがなくなるわけである。
まだ実験的な実施に過ぎないし、著作権的な問題などのクリアすべき課題は多いが、今後のテレビ放送のあり方を変えてしまう可能性さえ見えてくる。
アナザヘブン(TV ASAHI ON THE WEB)
http://www.tv-asahi.co.jp/a-heaven/
●インターネット・テレビガイド
もう1つのインターネット的なテレビの楽しみ方といえば、インターネットで流通するテレビガイド情報だろう。インターネットでのテレビガイド情報には、「テレビガイド」(固有名詞)が行っている放送サービスiEPG(Internet
Electronic Program Guide)や、テレビ朝日系列のデータ放送サービスADAMSが提供する「ADAMS-EPG」などがある。この2つは、いずれもインターネットで放送一覧から録画予約をすることができる。新聞の番組欄もテレビ番組雑誌もいらなくなりそうだ。
さらに、主演クラスしか対応していないのがヒジョーに残念なのだが、登場するタレント名などで検索して、好きなタレントを登録しておくと、そのタレントが出演する番組を紹介してくれるような機能までもっているのである。
好きなタレントをチェックしようにも、だいたい放送が終わった頃に、ようやくそのタレントが出演していたことに気づいて、時すでに遅しなんてこともしばしば。このサービスを使えば、ぜんぜん違ってくるのだ。
また、各テレビ放送社のホームページは、新聞社のホームページに並んで、情報が充実している、という点も見逃せない。番組の予約機能はないものの、放送されたエピソードの裏話、今後の展開の予告、インタビュー、番組案内など、ページによっては、番組そのものよりも面白いページもあったりする。
テレビ放送というのは、放送されては消えていく、揮発的なメディアなのだが、インターネットのホームページは、蓄積型のメディアで、どんどん情報が増え続けていくのだ。それをうまく活用すれば、番組をよりいっそう楽しめる。CS系の放送チャンネルなどのページも、会社によってはかなり充実している。活用するといいだろう。
●まとめ
以上のように、ハードディスクの大容量化、高速なCPUの搭載などの要因によって、コンピュータで映像を扱うことが、きわめて容易になりつつある現在の映像の楽しみ方を、いろいろな観点からご紹介してきた。筆者としては、映像というのは録画して見るだけでもかなり楽しいと思う。巻き戻しをせずとも再生できるとか、一覧から選べるだけでも、なんだか、神様になったような気分がしてくるからだ。
さらに映像にはまった人なら、撮影した映像を取り込んで編集し、ビデオ作品を作ることまでできる。ビデオ作品の制作となると、やや、上級者向けという感じになってくるから、今回は「録画して見よう」というところに重点をおいて説明したのだけれど。やがては、編集して楽しむビデオ作品の作り方へと発展していくこともあるだろう。なにしろ、もうすぐ、一生分の映像を撮り続けても平気なくらいにハードディスクの容量は増えていくのだから。
映像は楽しい。ともかくその楽しさを、ぜひ体験してみてほしい。
参考文献
デジタルビデオ「録画・編集・活用」に強くなる本 阿部信行 メディア・テック出版
パソコンを使ったDVビデオ編集の実際 天野司 インプレス
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