【特集】

「デジタル版・捨てる技術」~モノを捨て、情報を残す~

3 読めないディスクのデータも読んでしまう

    美崎薫  [2000/12/22]

    ○読めないディスクのデータも読んでしまう

    数々の「読めない」ディスク。読めないんだから、捨ててしまえ、という話もないではないが、思い入れがあって捨てられない。内容さえ読めればと思う。おおむねこういうディスクには、ワードプロセッサ専用機時代の2DDディスクやPC-9800時代の640KBディスクなどが中心だ。ラベルがついていないと、どのフォーマットかもわかりにくい

    FDのデータを大容量ディスクに移動している最中に、しばしばFDの物理的な破損に遭遇した。いつのまにかFDが壊れていて、データを失ってしまったのである。だいたいその確率は、1/10程度である。データがなくなってしまうのだから、「捨てる技術」どころの話ではない。

    物理的な破損は最悪だが、ほかにも、さまざまな理由で「読めないディスク」や「読めないデータ」があった。FDのディスクを読めない理由は、いくつかある。1つめは、かつてのNECのPC-9800シリーズで採用されていた、1.2MBと、640KBのFDのフォーマット形式である。このうち、1.2MBのディスクは、3モードFDを使うとそれなりに読むことができるが、640KBの2DDディスクは、ほとんど全滅である。読めないのでは内容を確認もできず、捨てるわけにもいかない。

    2つめは、ワードプロセッサ専用機の専用フォーマットディスクだ。筆者はかつて、東芝のルポやキヤノン販売のキヤノワードを使っていたことがあるので、それらの専用形式のFDが何枚か残っていた。せっかくなら、これらのディスクも読んでしまえば、ディスクを捨ててしまえる。捨てるためには、読むしかない。


    そこで役立てたいのが、アンテナハウスの「リッチ・テキスト・コンバータ2000」。テストは、R3で行ったが、2000年12月には最新のR4が登場予定。パーソナル版は、ワードプロセッサ専用機のFDの種類を2種類に限定して利用できる

    というわけで、こんなときに役に立つのが、アンテナハウスの「リッチ・テキスト・コンバータ2000」である。12月にはR4が登場する。このリッチ・テキスト・コンバータなら、ワードや一太郎、などのワードプロセッサソフトだけでなく、ルポやキヤノワードをはじめ、書院(シャープ)、オアシス(富士通)など、実に35種類のグループのデータを、現役のファイル形式つまりテキストやHTMLなどへ変換できる。過去のデータを再利用するには、絶好のソフトだ。

    このリッチ・テキスト・コンバータ、各種マシンの混在している職場などでは、1本持っていると過去の情報資産を有効に活用できるだろう。で、さっそく読もうとしたら、な、なんと、筆者の使っていたルポJW70は、変換可能な文書の対応機種に入っていないことがわかった……。ざ、残念すぎる。ルポJW70で作ったディスクは、20枚くらいあるので、これを変換できれば20枚のFDを捨てることができるのに……。

    なお、変換できるディスクの一覧は、アンテナハウスのホームページから参照できる。あらかじめ自分の持っているディスクが変換できるかどうかを調べてから入手すれば、FDを捨てるのに最高に役立つソフトとなるだろう。今後、ルポJW70にも、ぜひ対応してほしいものである。

    アンテナハウス http://www.antenna.co.jp/

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