【特集】
Amigaというコンピュータを知っているだろうか? そう、80年代後半に登場し、その後しばらく映像に強いコンピュータとして名を馳せた名機だ。そのAmigaが遂に…そう、遂に復活する。次世代のAmiga「AmigaDE」が来年には登場するのだ。しかし、体に流れる"ラテン系デジタル派"の熱い血はそれを待てるか? 否、待てるわけがない!! というわけで、今どきそんなものを…という声を後ろに本企画は実現した。題して「REGENERATION OF AMIGA」。現在でも入手可能なAmiga「A1200」を対象にしたこの原稿で、エキセントリックなAmigaの楽しさを、米国生まれ欧州育ちのラテン娘の魅力を味わってほしい。
○Amigaという名のコンピュータ
彼女の名は「Amiga」。名前こそスペイン風だが、米国はフロリダにて生を受け、今なおドイツや東欧・北欧諸国にコアなユーザ層(通称Amigans)を抱えるコンピュータだ。90年代前半に全盛期を迎え、その後会社(Commodore International)の倒産により不遇な数年間を送った過去を持つ。そんな彼女は日本のメディアに取り上げられなくなって久しいが、最近は精力的な活動を再開しつつあり、この日本でもちらほらと噂話が耳に入るようになってきた。
Amigaの魅力は、そのエキセントリックさと妖艶さにあるのだと思う。PC/ATが"マッチョな米国車"だとすればAmigaはFIAT製小型車を基に高度なチューンが施された"AUTOBIANCHI A112 ABARTH"、Windowsが"カリフォルニアの青い空"だとすればWorkBench※1は"西ベルリンの曇り空"、という比喩がしっくりする。また、時間と費用を注ぎ込めども報いてくれないことが多いAmigaは、行かないでくれとすがる男を尻目にスカートの裾翻し、手をタタンと打ち鳴らして去ってゆくカルメンに喩えることすらできるだろう。
※1 AmigaのGUI環境。ROM(KickStart)に収められたAmigaDOSとともに、AmigaOSを構成する。
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