【特集】
もっとも多くのユーザーに使われ続けているWindows95/98/98 Second Edtionの後継OS「Windows Millenium Edition日本語版」(以下、WindowsMe)が、Microsoftから9月23日に発売される。WindowsMeは、安全性と容易な保守を目指す「PC Health」、PCを使った画像/ビデオ/音楽やゲームを楽しむ「デジタルメディアとエンターティメント」、インターネット経由でのさまざまなコミュニケーションやインタラクティブメッセージを楽しめる「オンラインテクノロジ」、家庭内ネットワークを容易に構築する「ホームネットワーク」の4本柱から成り立っている。この特集ではWindowsMeの新機能やパフォーマンス、優位点など各ポイントを多方面から検証してみたいと思う。
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| これがWindowsMeのデスクトップ。「マイドキュメント」フォルダがトップになり、テキストファイルやデータファイルの管理がしやすくなっている |
1.WindowsMeの新ツール(その1)
・システムを任意の状態にもどす「システムの復元機能」
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| 図1:「システムの復元」で復元ポイントを選択している画面。このポイントが存在する時点までしか戻れないため、復元ポイントの存在が重要になる |
WindowsMe最大の改良点といえるのが、この「システムの復元」(図1)だ。ユーザーがなんらかのアクションを実行後、OS(=WindowsMe)環境を元に戻したい場合に用いる。
たとえば、アプリケーションのインストールが原因でOSが起動しなくなってしまったり、システム設定を変更したために正常に動作しなくなってしまったなどのトラブルに見舞われたとしよう。
今までのWindows95/98/98SEではセーフモードで起動し、アプリケーションのアンインストールを行うか、レジストリの値を変更してシステムを修復するという、実に面倒な作業を行わなければならなかった。しかし、システムの復元機能を使えば、任意のタイミングで保存された各種データをWindowsMeに上書きすることで、問題なく動作していたその日の状態に復活できる。実に便利な機能なのだ。
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| 再度「システムの復元」を起動すると、〈最新の復元を復元前の状態にもどします〉という項目が追加される。今復元した情報を破棄し、WindowsMeを復元作業前の状態に戻すというもの |
ここで重要になるのが各種データが保存される"復元ポイント"の存在。この復元ポイントを大別すると、WindowsMeが作成する"システム復元ポイント"と、ユーザーが作成する"ユーザー復元ポイント"の2種類。もっともこの2つに差異はなく、自動的に作成されるかユーザーの手で作成するかの違い程度だ。
ちなみに、システム復元ポイントが作成されるタイミングは、WindowsMe導入時後、はじめてPCを起動した際やパソコンの連続起動10時間ごと、実際の時間が24時間過ぎるごとに作成される。また、Windowsアップデートや一部のアプリケーションセットアップ(Installshield
6.1 pro以降、Windowsインスストーラを使用している場合)前にもチェックされる。
・各種情報のチェックやトラブルシューティング向けの「ヘルプとサポート」
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| 図2:何も選択していない状態で[F1]キーをクリックすると、この画面があらわれる |
この「ヘルプとサポート」は、Windows98以降に登場した「コンパイル済みHTMLヘルプファイル」(拡張子.CHM)を進化させたもので、インターネット
Explorerライクなインタフェースで、各コンテンツを引き出すためのものだ(図2)。仕組みがかわったのと情報量が多いせいか、起動時間が若干長くなっているものの、ちょっとしたトラブルや問題は膨大な情報から簡単に引き出せるはずだ。
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| 図3:〈プログラム〉メニュー→〈アクセサリ〉→〈システムツール〉から呼び出せる |
ちなみに、Windows98にあった「Microsoftシステム情報」だが、Meでは「ヘルプとサポート」に統合されている。これも「システム保守性の向上」から来る仕様変更の1つだ。「システムの概要」(98でいうシステム情報)ひとつ見ても、システム名/製造元/モデル/種類や仮想メモリ、プロセッサのクロック数など入手できる情報精度が上がっている(図3)。
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図4:診断結果は |
また、初心者がつまずきやすいポイントとして、ネットワーク関係の設定が挙げられるが、この「ヘルプとサポート」内には、現在のネットワーク環境を診断する「ネットワーク診断」が用意されている。同機能では、メールやニュースといった各サービスや接続アダプタ(モデムやLANカード)に関するチェックを行い、問題がある箇所をピックアップしてくるため、容易にネットワークに関するトラブルを解消できるようになるだろう(図4)。
・気軽にオンデマンド編集「Windowsムービーメーカー」
WindowsMeのコンセプトである「デジタルメディアとエンターティメント」の旗頭と言えるのが、この「Windowsムービーメーカー」の存在だろう。
従来、パソコン上のビデオ編集は、高級機器と高価なソフトウェアをそろえないと実現不可能な分野であった。低価格ビデオキャプチャカードの登場により、気軽かつ簡単にビデオ編集を楽しめるようになってきたとはいえ、肝心のソフトのほうは初心者に使いやすいものが少なかった。
そこでWindowsMeでは、メインターゲットであるホームユーザーが、所有しているホームビデオを気軽に楽しめるように「Windowsムービーメーカー」を用意した。基本機能を連ねてみると、動画のキャプチャはもちろん、管理、カット編集など、ビデオ編集ソフトとしての一般的な機能を備えている(図5)。だが、エフェクトをかけたり文字を乗せるといったこまかい編集が行えないのは残念だ。
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もっとも通常のビデオ編集ソフトと異なり、MPEGやAVIといった一般的なビデオフォーマットではなく、WindowsMediaビデオファイル(拡張子.WMV)のみ出力可能だ。同ソフトのコンセプトとして、E-Mailでの送信やWebページ上で配信する動画を作成するのをメインとしているためだろう。
DVカメラを使っているのであれば、IEEE1394インタフェースポート(もしくは同カード)。アナログビデオ系ならビデオキャプチャカードがあれば気軽に楽しめるのは実に便利といえるだろう。
ただし、「Windowsムービーメーカー」を快適に使うには最低Pentium/400MHz以上、メモリ64M以上が必要と資料に書かれているが、筆者の個人的感想を言えば、Pentium3/600MHz、メモリ128MBは必要と感じた。実際に同ソフトを使う場合はマシンスペックに気をつける必要がある。
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