【連載】

親になって「働く」と向きあう

9 専業主婦が妻の上司に、働く母の気持ちなんて分かるワケがない!?

 

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専業主婦の妻を持つ男性上司とうまく付き合っていく方法は?

共働きを続けたい働く母にとっては、そのライフスタイルを上司が理解してくれないことで余計な苦労をする場合があります。共働きを批判されたり、文句を言われたりするといったケースはごくまれですが、会話の端々でかみ合わない部分が出てきてストレスになることが多いようです。しかし、今の20~40代の働く親世代の現状を見てみると、専業主婦の妻を持つ男性上司のもとで働いているケースが大半ではないでしょうか。

そんな上司とうまく付き合っていくには、どうすればよいのでしょうか。そもそも、専業主婦の妻を持つ男性上司は、今の働く母たちをどう思っているのでしょうか。

無意識のうちに自分の人生が主軸に

妻が専業主婦で、自分が働いて家庭を養っている男性にとっては、当然「家族のためにがんばろう! 」と思って働いています。その気持ちは共働きの母や父と全くもって同じであり、お互いプライドを持って働いています。

一方で、今までずっと1人で家庭を養ってきた片働き上司にとっては、それ以外のライフスタイルを経験したことがありません。そうやって一生懸命やってきた結果、家族みんなが幸せに暮らせているとしたら、それは彼にとっての「幸せな生き方」といえます。自分が片働きすることで家族の幸せに貢献しているという自負や達成感を得ているはずです。(もちろん、その妻や子どもたちもそれぞれの役割で幸せな暮らしに貢献しているのですが)。

そんな日常を送る上司にとっては、共働きの部下たちの”働く意味”を同じ温度感で理解できない時があるのかもしれません。幸せそうな専業主婦の妻をいつも見ている上司にとっては、共働きの女性部下を上司として幸せにできているのか、と考えてしまうかも知れません。それは彼にとっての正義感であり愛情なのですが、残念ながら受け手である共働き部下には余計なお世話でしかないでしょう。

では、部下としてはどのように対処すればよいのでしょうか。まずは、「私は働くことを自ら選んでここにいる」ということを上司に発信していかなければいけません。ちょっと面倒くさいかも知れませんが、片働き上司にとってはそこが一番確信の持てないところなのです。逆にその気持ちが共有できてさえいれば、上司だって喜んで部下の仕事やキャリアアップに協力してくれるはずです。職場の同質性が高かった時代から、多様性を受容する時代になりつつある現代は、部下から生き方を発信する時代と言ってもいいかも知れません。

※写真と本文は関係ありません

著者プロフィール

株式会社ここるく 代表取締役 山下真実
「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。
投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。
全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」

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インデックス

連載目次
第20回 多様性社会で親として「働く」ということ
第19回 共働きパパほど頑張っている!? 働く父親のワークライフバランス
第18回 ワーママの「やりたいことが分からない」が危険な理由
第17回 仕事満足度の高い時短勤務者が陥りやすい落とし穴とは
第16回 産後の夫婦関係が悪化する理由は「コミュニケーション認識」の違いにあった
第15回 子どもを保育園に通わせる親がやっておくべき防災対策とは
第14回 共働き家庭の防災対策は、予想以上に準備が必要!
第13回 産休・育休から職場復帰後、「やる気がない」と誤解される理由
第12回 4割以上が「妻は家庭を守る」に賛成 - それでも自信を持って私が働ける理由
第11回 ママたちの議論は有効に機能する? - 「育休プチMBA勉強会」の秘密
第10回 働く母になる前の思考トレーニング「育休プチMBA勉強会」
第9回 専業主婦が妻の上司に、働く母の気持ちなんて分かるワケがない!?
第8回 独身女性の上司とうまく付き合っていくには?
第7回 妻が「夫の家事・育児協力に不満」の理由
第6回 上司の「早く帰りなさい」が働く母親を傷つける理由
第5回 今年もよく頑張った! 今こそこの1年で身につけた「チカラ」の総決算を!!
第4回 働く母親は揺らぎやすく、揺らぎやすいから悩みやすい
第3回 埼玉県和光市の日本版「ネウボラ」、施設長に取材
第2回 フィンランドをお手本にした「ネウボラ」、妊娠期から継続的に働く親を支援
第1回 「時短トラップ」は"当たり前"の中に潜む

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