【連載】

Wordはなぜ思い通りにならないのか?

30 Word文書から画像ファイルを抽出

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今週は、Word文書に掲載されている写真などを画像ファイルとして取り出す方法を紹介してみよう。Word文書をもとに新しい資料を作成する場合などに活用できるはずだ。

オリジナル画像のコピーは可能?

パソコンで仕事をしていると、Word文書から画像データを抽出する必要に迫られる場合もある。たとえば、取引先から送られてきたWord文書をもとに、新たにパンフレットやチラシを作成する場合などがそうだ。自分が作成した文書であれば、オリジナルの画像ファイルを所有しているので問題はないが、手元にWordファイルしかない場合は、その文書から何らかの方法で画像データを取り出さなければならない。

この解決策として真っ先に思いつく方法は、文書内の画像をコピーして画像編集ソフトなどに貼り付ける方法だ。ここでは以下の文書を例に解説していこう。まずは、一番左上にある写真をクリックして選択し、「Ctrl」+「C」キーでコピーする。続いて、画像編集ソフトを起動して「Ctrl」+「P」キーで貼り付ける。すると、以下の図のような結果になる。

文書内にある写真をコピーして…、

「ペイント」に貼り付けた場合の例

この方法で画像データを抽出することも不可能ではないが、本来のデータよりも解像度の小さい画像しか得られない場合が多い。よって、この画像データをもとに新しい資料を作成しても、十分な解像度がないため、カクカクとした画質の印刷結果になってしまう可能性がある。

右クリックメニューの活用

このような事態に備えて、Word 2010には文書内にある画像をファイルとして保存する機能が用意されている。その操作手順は、文書内にある画像を右クリックして「図として保存」を選択するだけ。続いて、保存先フォルダとファイル名を指定して保存を実行すると、文書内の画像を画像ファイルとして保存することができる。

図として保存

保存ダイアログ

保存された画像ファイル

この場合は、Word文書が保持している解像度を維持したまま画像データを抽出することが可能となる。ただし、この機能はWord 2010から追加された機能となるため、Word 2007以前のWordでは利用できない。

Webページとして保存する機能の利用

Word文書から抽出する画像の数が多い場合は、上記の方法で画像を1つずつ抽出するのではなく、一括して抽出した方が効率的だ。この方法はWord 2007でも利用できるので覚えておくとよい。

まずはWord文書を開き、「ファイル」タブから「名前を付けて保存」を選択する。続いて、「ファイルの種類」に「Webページ」を選択してから保存を実行する。

名前を付けて保存

「Webページ」形式を指定

すると、以下の図のようにHTMLファイルと末尾が「.files」という名前のフォルダが作成される。このフォルダを開くと…、

Webページとして保存された文書のデータ

文書内の画像が1つずつ画像ファイルとして保存されているのを確認できる。もちろん、Word文書が保持している解像度は維持されているので、解像度を気にする必要もない。あとは、この画像ファイルを使って新しい資料を作成していくだけ。文書内の画像をまとめて抽出する方法として活用するとよいだろう。

「.files」フォルダ内の画像ファイル

なお、抽出元のWordファイルの状況よっては、同じ画像ファイルが2つずつ作成される場合もある。この場合は、解像度が大きい方の画像ファイルを利用するのが基本となる。

新しい資料の作成が完了したら、HTMLファイルや「.files」のフォルダは削除しても構わない。このとき、HTMLファイルを削除すると、自動的に「.files」のフォルダも削除される仕組みになっている。よって、HTMLファイルだけを削除すればよい。

それでも解像度が足りない場合は…?

今回紹介した方法で画像をWord文書から抽出しても、十分な解像度の画像データを得られない場合もある。この原因は、Wordが画像データを勝手に圧縮していることが原因だ。つまり、もともとのWord文書に解像度の大きな画像データが保持されていないため、そこから抽出される画像データも大きな解像度にはならないのである。これについては次回の連載で詳しく解説していこう。

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インデックス

連載目次
第37回 (最終回) なぜWordを思い通りにしたいのか?
第36回 Wordで使用する単位
第35回 アイテムの整列
第34回 段組みとセクション
第33回 変更履歴の活用
第32回 文書の印刷方法を工夫する
第31回 文書に貼り付けた画像の解像度
第30回 Word文書から画像ファイルを抽出
第29回 Word文書をPDF形式に変換する
第28回 文章の自動校正機能で単純な入力ミスをチェック
第27回 文字選択のテクニック
第26回 Officeテンプレートの活用
第25回 テンプレートの作成
第24回 改ページ位置の自動修正
第23回 見出し番号の自動入力
第22回 箇条書きとリストのレベル
第21回 目次の作成
第20回 ナビゲーションウィンドウの活用
第19回 アウトラインレベルの指定
第18回 Excelデータを利用した宛名印刷
第17回 差し込み印刷による年賀状宛名面の印刷
第16回 スタイルの表示を変更する
第15回 スタイルのカスタマイズ
第14回 スタイルの作成
第13回 第13回 文字と段落の書式の応用例-2
第12回 文字と段落の書式の応用例-1
第11回 文字の上下位置を調整する(上付き/下付き文字)
第10回 文字幅と文字間隔の指定
第9回 段落罫線を使いこなす
第8回 ヘッダーとフッター
第7回 タブとリーダーの活用
第6回 インデントとぶら下げ
第5回 箇条書きをマスターする
第4回 行間を自由自在に設定する
第3回 標準の文字サイズと文字数/行数
第2回 Wordにおける「1字」「1行」とは
第1回 画像を好きな場所に配置できない

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