【連載】

Wordはなぜ思い通りにならないのか?

22 箇条書きとリストのレベル

22/37

段落のレベルを指定するアウトラインレベルを紹介したついでに、「箇条書き」の書式におけるレベルについても簡単に紹介しておこう。どちらもレベルという言葉が含まれるが、その意味には大きな違いがあることに注意しておく必要がある。

箇条書きのレベルを変更するには…?

Wordの箇条書きの書式には、階層的な箇条書きを作成する機能も用意されている。たとえば、以下のような「箇条書き」の書式が指定された段落があるとしよう。

箇条書きを指定した段落

この段落の一部を選択し、「箇条書き」コマンドから「リストのレベルの変更」を選ぶと、箇条書きのレベルを変更することができる。以下は、「仙台支店」~「福岡支店」の箇条書きのレベルを「レベル2」に変更した場合の例だ。

箇条書きのレベル変更

レベルが変更された箇条書き

同様の操作をキーボードのショートカットキーで行うことも可能である。箇条書きのレベルを変更する段落を選択して「Shift」+「Alt」+「→」キーを押すと、その段落の「箇条書きのレベル」を1つ下げることができる。同様に「Shift」+「Alt」+「←」キーを押すと、その段落の「箇条書きのレベル」を1つ上げることができる。

この状態で「Shift」+「Alt」+「→」キーを押すと…、

選択していた段落の「箇条書きのレベル」が1つ下がる

このように、Wordでは階層的な箇条書きを手軽に作成することが可能である。行頭文字の記号は自動的に指定されるが、「箇条書き」コマンドから別の記号を選択することにより、レベル2以降の行頭文字も自由に指定できる。

行頭文字の指定

「段落番号」の書式を指定している場合も基本的な操作方法に大きな違いはないので、詳しい解説は不要であろう。

箇条書きの書式は本当に必要…?

さて、先ほどは手短に「箇条書き」の書式のレベル変更について解説してきたが、この機能を使わなくても階層的な箇条書きは作成できる。その方法は、普通に文字を入力していき、全角スペースの文字を使ってレイアウトを整える方法だ。この場合、「箇条書き」の書式を指定する必要は一切ない。

普通に入力した階層的な箇条書き

この場合は行頭文字の記号も自分で入力することになるので、自分の好きな記号を行頭文字として利用することが可能だ。ただし、段落の先頭に全角スペースを入力すると、自動的に「字下げ」の書式が指定される場合もある。この機会に「字下げ」の書式についても学習しておくとよいだろう。

1つの項目が2行以上になる場合は若干の工夫が必要となるが、これも「インデント」と「ぶら下げ」の書式を利用することで問題を解決できる。以下は、「3字」の「左インデント」と、「1字」の「字下げ」を指定した場合の例である(詳しくは第5回目と第6回目の連載を参照)。

1つの項目が2行以上になる場合

「※」で始まる段落の書式

よって、必ずしも「箇条書き」の書式を利用する必然性はない。むしろ、通常の文字で入力した方が効率よく作業を進められるであろう。

アウトラインについて

Wordには「箇条書き」や「段落番号」とよく似たコマンドとして、「アウトライン」というコマンドも用意されている。このコマンドも階層的な箇条書きに利用できそうであるが、トラブルの原因となる可能性があるため、その利用には十分に注意する必要がある。

というのも、選択したレイアウトに応じて変更される書式が異なるからである。以下の図で赤線で囲ったレイアウトを指定すると、第19回の連載で紹介した「アウトラインレベル」の書式も同時に変更されてしまう。つまり、指定したレベルに応じて「アウトラインレベル」が「レベル1」~「レベル9」に変更されてしまう訳だ。一方、赤線で囲まれていないレイアウトは「アウトラインレベル」の変更はなく、「本文」のまま維持される。

アウトラインレベルも変更されるレイアウト

このように、変更される書式が異なるものが同じコマンド内に平然と並んでいることも、「Wordが不可解な挙動をする」と言われる原因になっていると思われる。このコマンドは、文書の見出しに「○章」や「○節」などの番号を自動付加するときに便利に活用できそうであるが、安易に利用すると泥沼にハマってしまう可能性がある。よって、その仕組みをよく理解できない方は利用しない方が無難であろう。

もちろん、「○章」や「○節」などの番号を自動付加できれば便利であることは言うまでもない。そこで次回の連載では、スタイルと連携させながら章や節の番号を自動指定する方法を紹介してみよう。

22/37

インデックス

連載目次
第37回 (最終回) なぜWordを思い通りにしたいのか?
第36回 Wordで使用する単位
第35回 アイテムの整列
第34回 段組みとセクション
第33回 変更履歴の活用
第32回 文書の印刷方法を工夫する
第31回 文書に貼り付けた画像の解像度
第30回 Word文書から画像ファイルを抽出
第29回 Word文書をPDF形式に変換する
第28回 文章の自動校正機能で単純な入力ミスをチェック
第27回 文字選択のテクニック
第26回 Officeテンプレートの活用
第25回 テンプレートの作成
第24回 改ページ位置の自動修正
第23回 見出し番号の自動入力
第22回 箇条書きとリストのレベル
第21回 目次の作成
第20回 ナビゲーションウィンドウの活用
第19回 アウトラインレベルの指定
第18回 Excelデータを利用した宛名印刷
第17回 差し込み印刷による年賀状宛名面の印刷
第16回 スタイルの表示を変更する
第15回 スタイルのカスタマイズ
第14回 スタイルの作成
第13回 第13回 文字と段落の書式の応用例-2
第12回 文字と段落の書式の応用例-1
第11回 文字の上下位置を調整する(上付き/下付き文字)
第10回 文字幅と文字間隔の指定
第9回 段落罫線を使いこなす
第8回 ヘッダーとフッター
第7回 タブとリーダーの活用
第6回 インデントとぶら下げ
第5回 箇条書きをマスターする
第4回 行間を自由自在に設定する
第3回 標準の文字サイズと文字数/行数
第2回 Wordにおける「1字」「1行」とは
第1回 画像を好きな場所に配置できない

もっと見る



人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事