【連載】

Wordはなぜ思い通りにならないのか?

10 文字幅と文字間隔の指定

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「フォント」ダイアログの「詳細設定」タブでは、文字の「倍率」(文字幅)や「文字間隔」を調整することが可能となっている。今回はこれらの書式について、その利用方法を紹介してみよう。

文字幅と文字間隔の指定

Wordでは、各文字の倍率(文字幅)を指定したり、文字と文字の間隔を調整したりすることが可能である。これらの書式は「フォント」ダイアログの「詳細設定」タブで指定する。「フォント」ダイアログを開く手順は特に難しくはないが、念のため紹介しておこう。

まず、書式を指定する文字を選択する。続いて「ホーム」タブにある「フォント」のダイアログボックス起動ツールをクリックすると、「フォント」ダイアログが表示される。あとは「詳細設定」タブを選択するだけ。これで文字幅や文字間隔を指定できるようになる。

「フォント」のダイアログボックス起動ツールをクリックし…、

「フォント」ダイアログで「詳細設定」タブを選択する

文字幅を変更するときは「倍率」の値を変更すればよい。ここには「200%、150%、…、50%、33%」といった数値が並んでいるが、これら以外の倍率を指定することも可能だ。たとえば、ボックス内に「80」と入力すれば、80%の文字幅を指定することができる。

倍率(文字幅)の指定

文字幅を変更した場合の例

なお、専門用語では文字幅が100%(標準)の文字は「正体」(せいたい)、標準より縦長の文字は「長体」(ちょうたい)、標準より横長の文字は「平体」(ひらたい)と呼ばれている。ついでに覚えておくとよいだろう。

文字と文字の間隔を指定するときは「文字間隔」の書式を変更する。最初に「広く」または「狭く」を選択し、その右側にあるボックスで間隔を広げる(狭める)量を数値で指定すればよい。

文字間隔の指定

文字間隔を変更した場合の例

このとき、文字間隔が変更される位置は、選択していた文字の右側となることに注意すること。たとえば、「鹿児島の人口は…」という文章で「鹿児島」の部分の文字間隔を変更する場合は、「鹿児」だけを選択(1文字少なく文字を選択)した状態で書式を指定する。

文字幅と文字間隔の活用

「倍率」や「文字間隔」の書式は、文書の見出しを作成する場合などに活用できる。以下に、その一例を示しておこう。

倍率を「70%」、文字間隔を「4pt広く」した見出しの例

見出しのデザインを作成するときは、フォント/文字サイズ/文字色を変更したり、下線や段落罫線などを利用したりするのが一般的であるが、これだけではバリエーションに乏しい。「倍率」や「文字間隔」を使って変化をつける方法も覚えておけば、色々と応用が効くだろう。

また、文字の読みやすさ(文字サイズ)を維持しつつ、決められたスペースに多くの文字を詰め込むための手段として、長体や平体が利用される場合もある。たとえば、新聞では80%程度の平体で本文が記載されている。これに習って、縦書きの文書で本文の倍率を「80%」に変更すると、新聞のようなイメージの文書に仕上げることができる。

本文の倍率を「80%」に変更した縦書きの文書

「倍率」や「文字間隔」の書式は頻繁に利用するものではないが、使い方を覚えておけば文書作成の幅が広がるはずだ。いちど試してみるとよいだろう。

文字数が異なる単語の整列

文字数が異なる単語を整列させて配置するときにも「文字間隔」の書式が活用できる。たとえば以下のようなレイアウトを作成する場合は、「東京」の文字を選択した状態で「文字間隔」を広くすると、文字を揃えて配置できるようになる。

文字間隔を変更して文字の配置を整列させた例

ただし、「何pt広くすればよいのか?」はケース by ケースとなるため、試行錯誤が必要となる。そこで「均等割り付け」を使って文字を整列させる方法も覚えておくとよい。この場合は、以下の手順で操作を行う。

文字間隔を変更する単語を選択し、「均等割り付け」をクリックする

このような設定画面が表示されるので、何文字分の幅に変更するかを指定して「OK」ボタンをクリックする

指定した幅になるように文字間隔が自動調整される

なお、ここで指定する「文字列の幅」は選択している文字の文字サイズが基準となる。他の書式のように、「1字」=「標準の文字サイズ」(10.5pt)とならないことに注意しよう。

ちなみに、先ほどの手順で文字を整列させた後、「東京」の文字を選択して「フォント」ダイアログを開くと、文字間隔が「2.6pt広く」に変更されているのを確認できる。

「文字間隔」の書式の確認

つまり、「均等割り付け」の機能は「文字間隔」を自動調整する機能となる訳だ。このように「各機能がどのような仕組みで動作しているか?」を把握できるようになると、それだけWordへの理解も深まると思われる。

最後に、「均等割り付け」で指定した文字間隔の自動調整を解除する方法を紹介しておこう。「均等割り付け」を解除するときは、その文字を選択した状態で「均等割り付け」をクリックし、続いて「解除」ボタンをクリックすればよい。

「均等割り付け」の解除

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インデックス

連載目次
第37回 (最終回) なぜWordを思い通りにしたいのか?
第36回 Wordで使用する単位
第35回 アイテムの整列
第34回 段組みとセクション
第33回 変更履歴の活用
第32回 文書の印刷方法を工夫する
第31回 文書に貼り付けた画像の解像度
第30回 Word文書から画像ファイルを抽出
第29回 Word文書をPDF形式に変換する
第28回 文章の自動校正機能で単純な入力ミスをチェック
第27回 文字選択のテクニック
第26回 Officeテンプレートの活用
第25回 テンプレートの作成
第24回 改ページ位置の自動修正
第23回 見出し番号の自動入力
第22回 箇条書きとリストのレベル
第21回 目次の作成
第20回 ナビゲーションウィンドウの活用
第19回 アウトラインレベルの指定
第18回 Excelデータを利用した宛名印刷
第17回 差し込み印刷による年賀状宛名面の印刷
第16回 スタイルの表示を変更する
第15回 スタイルのカスタマイズ
第14回 スタイルの作成
第13回 第13回 文字と段落の書式の応用例-2
第12回 文字と段落の書式の応用例-1
第11回 文字の上下位置を調整する(上付き/下付き文字)
第10回 文字幅と文字間隔の指定
第9回 段落罫線を使いこなす
第8回 ヘッダーとフッター
第7回 タブとリーダーの活用
第6回 インデントとぶら下げ
第5回 箇条書きをマスターする
第4回 行間を自由自在に設定する
第3回 標準の文字サイズと文字数/行数
第2回 Wordにおける「1字」「1行」とは
第1回 画像を好きな場所に配置できない

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