ゴールデンウィークが終わってほっとひと息。夏休みまではまだ間があるなぁ……というこの時期、実は旅行の好機! 旅行者が比較的少ない6~7月中旬にかけては価格も安くなるし、訪問先でも人ごみに煩わされず、旅を楽しむことができる。そんな旅の絶好期はいつもとはひと味違う旅をしてみては? 今回は、観光だけではない体験型の旅をご紹介しよう。

普段とは違う風景の中をウォーク&ラン!

健康のためにウォーキングやランニングを楽しむ人は多いはず。そんな人におすすめなのがウォーキングやトレッキング、ランニングをテーマにした旅だ。普段とは違う風景のなかで身体を動かせば気分もリフレッシュするはず。のんびりウォーキング派なら、八丈島などダイナミックな自然にあふれる島を訪れ、豊かな緑に包まれながらの山歩きはいかが? もう少しハードに楽しみたいという向きには、爽やかな初夏を迎えた北海道の釧路湿原秘境を歩く旅がおすすめだ。(釧路湿原の秘境トレッキングツアーはこちら)

釧路湿原の最深部にあるキラコタン岬は、国立公園の特別保護区に指定されている。徒歩でしか行けないため、ツアーを上手に利用しよう

また、常日ごろからランニングを楽しんでいる人は、マラソン大会に参加するのも面白い。7月5日にはオーストラリアのゴールドコーストで「ゴールドコーストマラソン」が開催。5kmのウォークやランのコースもあるので、初心者でも気軽に参加できる。今年の申込みは今後、第2期(6/5)、第3期(6/25)、第4期(7/4)まであるそうだ。

豪ゴールドコーストマラソンは、美しい海岸沿いを南北に走り抜けるコースになる。比較的平坦な道を走るため、海外マラソン初心者にも最適だ

夏を先取り! ウォーターアクティビティ

これからの季節にぴったりなのが水辺でのアクティビティ。なかでもおすすめなのが、特別な技術がなくても気軽に楽しめ、非日常の体験ができるラフティングとカヌーだ。ラフト(専用ボート)で激流を下るラフティングはそのスリリングさが最大の魅力。水しぶきをかぶり、参加者全員が力を合わせて激流を下る面白さは、一度体験すると虜になってしまう人も多い。一方、カヌーは自分でパドルを漕ぎ、穏やかな川や湖の風景を体感するもの。目線が低くなり、水との一体感が味わえるのが魅力だ。

ラフティング&カヌーを体験するのにおすすめのエリアは、インドネシアのバリ島や北海道など。この時期なら、とくに北海道を一押ししたい。じっとりとした梅雨の街を抜け出して、からりと爽やかな北海道の大自然の中で水と親しむ旅を楽しもう。(北海道の自然を満喫するプランならこちら)

意外とハマる人が多いラフティングは旅行先で体験するのがお得! とくに男性に人気がある

ビール、ワインetc.……、大人の工場見学

物ができ上がっていくさまを間近で見るのは、大人にとってもワクワクするもの。そんな子どもの頃を思い出させるようなときめきが体験できるのが工場見学。なかでもウイスキーの蒸溜所やワイナリー、ビール工場の見学は、見学後の試飲も大きな楽しみ。できたてのウイスキーやワイン、ビールをそのまま味わえるのは、酒飲みにとっては至福の極み。まさに、大人のための工場見学といえるだろう。

日本国内でもさまざまな場所でアルコール飲料の工場見学ができるが、目先を変えて海外の工場見学をしてみるのも面白い。たとえば、中国は青島。青島といえば、言わずとしれた青島ビールの本拠地。工場見学も簡単に行え、現在の製造ラインもガラス越しに見ることができる。何といっても見学後に味わえる生ビールは、ここでしか経験できないフレッシュな味わいだ。(青島ビールの工場見学プランは「青島街歩き&青島ビール飲み放題3日間」と「ふれあいウォーク青島大会4日間」がおすすめ)

(左)青島市内にある青島ビールの工場。巨大なビール瓶のモニュメントが印象的(上)見学後のビールの味をぜひ一度は体験すべし!

空で繰り広げられる大自然のショーを堪能する

いま巷で話題を集めているのが7月22日に起こる皆既日食。今世紀最大級の日食で、鹿児島県のトカラ列島では6分前後という長い皆既時間となり、注目を浴びている。観測地は、トカラ列島、屋久島、奄美大島北部、種子島南部などで、日本の陸地で見ることができるのはなんと46年ぶりだ。皆既日食の時に観測できるダイヤモンドリングは、まさに息を呑むような美しさ。コロナも肉眼で見ることができ、宇宙の神秘を実感できる。日本のほか、中国は上海でも起こるので、皆既日食を見に足を伸ばしてもいいだろう。

 

世界遺産としても人気の地、屋久島。すぐに締め切りとなる皆既日食観測ツアーに申し込めなくても、訪れるだけで自然に癒されるだろう

一方、満天の星空が見たいのなら、ハワイ(ハワイ島)のマウナケア山での星空鑑賞はいかが? ここは標高4205m。山頂には日本をはじめ世界各国の天体観測所がある。一般観光客はビジター・センターで星空を観測することができ、頭上いっぱいに広がる神秘的な星空の光景には誰もが感動するはずだ。(マウナケア山の星空観賞プランはこちら)

マウナケア山頂標高4205mの別世界でぜひ星空を見てほしい。世界最大級の反射望遠鏡「すばる国立天文台」は必見の価値あり
写真提供:ハワイ州観光局