【連載】

25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座

38 世界で大就職活動中のあなたへ、本当に女性が活躍できる会社の選び方(後編)

 

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  前編では、女性活躍ブームで、企業は「女性が働きやすい会社」を強くアピールしていること、そして、本当に活躍できる会社は制度でなく風土が大事とお伝えしました。後編では、インターネットを使って、活躍できる風土がある企業を探す方法をお知らせします。

社員のSNSやブログの活用

ひとつの重要ポイントは、社員が実名で発信しているかどうか、です。SNSや個人のブログを見ると、すぐに分かります。加えて、書き手が社会問題など賛否両論あるテーマについて、自分の意見を述べていることも重要です。

社員のSNSやブログ活用は、奨励する企業、許可するものの企業名は出さないようにという企業、禁止する企業に分かれます。

そういう中で、社員が実名と所属企業名を出して、明確に意見を述べている企業は、かなり自由度が高く個人尊重の風土がある、と言えます。そして、本気で活躍したい女性に私が勧めたいのは、手厚い育休制度がある企業より、社員に言論の自由がある企業です。

育休男子.jpとは?

その一例が育休男子.jpというブログを運営する30代ビジネスマンの発信です。 2月13日に掲載された「【男性議員の育休】議論が後退しないシンプルな理由」という記事を含め、継続して、男性育休を推進する立場から、その必要性を記しています。淡々と論理的に、様々な意見を紹介・検証しつつ書いているスタイルが印象的でした。

筆者はどんな人かな?と興味を持ってプロフィールを見てみると、高橋俊晃さんという33歳の男性で0歳児のお父さんであること、現在、9カ月の育休中であると書かれています。お名前も、勤務先の企業名も、どの部署でどんなお仕事をしているのか、も記されていました。

ブログの内容に共感しただけでなく、どこの誰でどんな仕事をしているのか、明らかにしているところに、すがすがしさを覚えました。自身の育休体験を綴るだけでなく、その体験と社会課題をつなげ、自分と違う意見も丁寧に検討し実名で書く。

自ら発信している人がいる企業は風通しが良い?

こういう発信を「できる」とか「してもいい」と社員が思えるような企業は、まだ、そう多くありません。だからこそ「探し出す」価値があるのです。 女性だけでなく男性も育児に参加している、具体的には育休を取ったり、保育園の送迎をしたりしている企業は、女性が妊娠出産して復帰することを、当然と考えています。

そして、自らの生き方や家族のありようとつながる社会課題について、当たり前という姿勢で発信している人がいる企業は風通しが良いはずです。 そういう職場では、女性を単なる保護の対象としてではなく、力を発揮してほしい人材として、中立的な発想で見ていることが多いのです。

実は私は約10年前、この会社のトップの雑誌連載を担当していました。毎回送られてくる原稿は一読して「え!」と思わず言ってしまうような、斬新な発想に満ちていました。当時から、出産した女性のための独自の支援策を作っていました。そういうトライ&エラーの積み重ねで出来る企業文化が、こういうブログを書ける優秀な人材を惹きつけているんだな、と納得したのです。

この記事では、あえて企業名を記しませんので、興味がある方はリンク先をたどって調べてみて下さい。「女性の育児支援制度」ではなく「個の尊重」と、おそらくは「合理的な発想の成果主義」を感じるはずです。本気で活躍したい若い女性に私が勧めたいのは、まさにこういう企業なのです。

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著者プロフィール

●治部れんげ
豊島逸夫事務所副代表。 1974年生まれ。1997年、一橋大学法学部卒業。同年日経BP社入社。記者として、「日経ビジネス」「日経マネー」などの経済誌の企画、取材、執筆、編集に携わる。 2006年~2007年、フルブライト・ジャーナリスト・プログラムでアメリカ留学。ミシガン大学Center for the Education of Woman客員研究員として、アメリカ男性の家事育児分担と、それが妻のキャリアに与える影響について研究を行う。またツイッターでも情報発信している。

【連載】25歳のあなたへ。これからの貯”金”講座

25歳。仕事や私生活それぞれに悩み不安を抱える年齢ではないだろうか。そんな25歳のあなたへ、日本を代表するアナリスト・豊島逸夫ウーマノミクスの旗手・治部れんげがタッグを組んだ。経済と金融の最新動向をはじめ、キャリア・育児といった幅広い情報をお届けする特別連載。こちらから。

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インデックス

連載目次
第40回 本当に女性が活躍している企業を調べるには?
第39回 『節約する人に貧しい人はいない。』中川淳一郎さんから、25歳女性へのメッセージ
第38回 世界で大就職活動中のあなたへ、本当に女性が活躍できる会社の選び方(後編)
第37回 就職活動中のあなたへ、本当に女性が活躍できる会社の選び方(前編)
第36回 「女らしい」より「自分らしい」が楽しい!?
第35回 効率的に働くと「時給」が上がる?
第34回 子持ちの私が『産まなくていいですか?』に涙した理由(後編)
第33回 コミックエッセイ『産まなくてもいいですか?』が描く30代働く女性のリアル(前編)
第32回 変わりつつある日本男子 - 専業パパから共働き希望まで
第31回 原油価格36ドルに急落の衝撃
第30回 フェイスブックCEO、女児出産祝いに保有自社株99%寄付
第29回 テロ組織による「新兵リクルート」が加熱
第28回 どうなる? パリ同時テロの行方
第27回 VW問題の裏側にあるもの
第26回 中国でバーゲンセールの嵐が巻き起こる! 「独身の日」とは?
第25回 小学生の息子と考える「難民や戦争のこと」
第24回 日本にも外国から若者難民が押し寄せる時代
第23回 日本の若者が戦争に巻き込まれるリスクは?
第22回 日本郵政株の「IPOパーティ」が開宴 - 今からでも参加は遅くない?
第21回 日本郵政上場、かんぽ生命はバブルの兆し?
第20回 女性も注目すべき、「男性の有休取得」
第19回 産後もキャリアを積みたいなら、フレックス勤務できる職場を選ぼう
第18回 国際的にも問題視された、日本女性を「黙らせるもの」とは
第17回 働く女性のみなさん、勇気を出して○○しましょう!
第16回 20代OLのみなさん、人生のお手本を「女性の上司」にするのはやめませんか?
第15回 エイズは、助かる。私たちの税金が正しく使われさえすれば
第14回 ケニア人女性ジャーナリストとの会話 - 子どもは何人が当たり前?
第13回 親はあなたのロールモデルか、それとも反面教師か
第12回 母国を捨てる決意をした26歳の女性 - 経済危機のギリシャ・現地レポート
第11回 女性が辞める本当の理由 - あるようでない「多様な働き方」
第10回 米国から逃避するマネー - 株価2万円突破の推進力に
第9回 NYファンドマネージャーの調査結果 - コツコツ日本株買いが増加傾向
第8回 中国経済7%成長鈍化の衝撃 – 中国人はどう動くのか?
第7回 日経平均2万円はバブルだったのか? 読み解くキーワードは「ヘッジファンド」と「長期マネー」
第6回 20代後半女性の転職は「産んでも働ける会社」選びが重要!
第5回 結婚して家を買おうと思ったら、マンションのモデルルームより「保育課」へ行こう
第4回 日経平均2万円から株を買えるか
第3回 日経平均株価2万円接近、震源地のNYヘッジファンドに聞く
第2回 円安だと日本人は貧乏になる!? どうすれば生活を防衛できる?
第1回 日本人の平均月収はアジアトップではない!? 実は日本は余裕がない国

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