先週は、ちょうどリニューアルしたばかりのTechNet Onlineについて取り上げたが、今回はスクリプトセンターの話に戻ろう。

今回は、スクリプトの作成に慣れていない人をサポートする手段などについて取り上げてみたい。

初めてスクリプトを作成するというあなたに

TechNet Onlineのスクリプトセンターには、スクリプト初心者向けの「初めの一歩」という位置付けの記事がある。「そういう記事があるなら最初に書け!」と叱られそうだが…

スクリプト : 最初のステップ
http://www.microsoft.com/japan/technet/scriptcenter/topics/beginner/firststeps.mspx

スクリプトに限らず、プログラムを書くものはおしなべてそうだが、自分が書いたものが動かずに、エラーを表示して止まってしまうと意気阻喪するものだ。そこで、この「最初のステップ」では簡単な内容のスクリプトを書いて、とにかく動かしてみる、という内容になっている。その上で、他のスクリプト関連コンテンツを使ってレベルアップしていってください、というスタンスだ。

スクリプト関連のツールいろいろ

スクリプトセンターには、スクリプト関連のツールを提供するコーナーもある。スクリプトの取り扱いに習熟してくると、さまざまなツールの有用性が高まるのではないだろうか。

ツールとユーティリティ
http://www.microsoft.com/japan/technet/scriptcenter/tools/default.mspx

スクリプトセンターには、スクリプト関連ツールを提供するコーナーがある

個人的に「これはいいな」と思ったのが、「ADSI Scriptomatic」だった。

ADSI Scriptomatic
http://www.microsoft.com/japan/technet/scriptcenter/tools/admatic.mspx

「ADSI Scriptomatic」は、スクリプトでActive Directoryを操作する際に必要なコードを提示してくれるツールだ。ADSIを利用してActive Directoryを操作するには、オブジェクトやプロパティやメソッドに関する知識が欠かせないが、その厄介な部分をカバーしてくれる。

ダウンロードしたファイルは拡張子「*.exe」を持つ実行形式ファイルになっており、それを実行すると、任意のフォルダにファイルを展開できる。その中に含まれているファイル「EZADScriptomatic.hta」をダブルクリックすると、「ADSI Scriptomatic」を実行できる。

「ADSI Scriptomatic」の画面例。オブジェクトと操作内容を選択すると、サンプルスクリプトが画面に現れる

まず、「Select the task」とあるリストボックスで「Create an Object」「Write an Object」といった「操作内容」を選択する。次に、「Select a Class」とあるリストボックスで、「user」「computer」といった対象を選択する。

すると画面下部に、選択した操作と対象に合致する内容のソースコードが現れるので、それを利用すればよい。コピー&貼り付けだけでなく、[Run]をクリックしてその場で実行する方法、[Save]をクリックしてファイルとして保存する方法なども利用できる。

また、「ADSI Scriptomatic」が提示してくれたソースコードを手直しする際には、スクリプトセンターに掲載されているサンプルスクリプトと突き合わせてみる方法もある。「オブジェクトのインスタンスを作成して、プロパティやメソッドの操作によって情報の取得・変更を行う」という基本が分かっていれば、スクリプトの作成に際して直面するハードルを引き下げてくれそうだ。

スクリプトとWindows PowerShell

以前のTechNet Onlineでは、スクリプトセンターのサブメニューとしてWindows PowerShellを扱っていたが、現在はスクリプトセンターから「製品とテクノロジ別スクリプト」以下のリンクをたどる形で「Windows PowerShellに関するスクリプト」にアクセスできる。

Windows PowerShellに関するスクリプト
http://www.microsoft.com/japan/technet/scriptcenter/hubs/msh.mspx

従来のスクリプトと同様、こちらもサンプルやヒントに関する記事をまとめた形になっている。

今後、従来のスクリプトからWindows PowerShellへの移行が進むことになると思われる。もちろん、従来のスクリプトがいきなり使えなくなることはないだろうが、できれば早いうちにWindows PowerShellに手をつけておいても損はない。

スクリプトセンターのトップページ。右の方にある「製品とテクノロジ別スクリプト」以下に、「Windows PowerShell」も含まれている

すでにスクリプトの資産があるユーザー、スクリプトからPowerShellに移行しようと考えているユーザーにとっては、以下の記事が参考になりそうだ。

VBScriptコマンドからWindows PowerShellコマンドへの変換
http://www.microsoft.com/japan/technet/scriptcenter/topics/winpsh/convert/default.mspx

なお、Windows PowerShellについては当マイコミジャーナルでも「GUIユーザーのためのPowerShell入門」という連載を行っているので、TechNet Onlineと合わせて参考にしていただきたい。特に、初めてPowerShellを触る人にとっては、この連載の有用性は高いだろう。そこで分からないことができたり、リファレンス的な情報の必要を感じたりしたら、TechNet Onlineの出番だ。