先週の連載では、とりあえずWindows Server 2008にIIS 7を追加インストールして、ASP.NET、あるいはASPベースのアプリケーションを実行する環境を用意するところまで話が進んだ。いったん環境を構築してファイルをサーバに配置すれば、後は放置しておいてもOK… ということなら管理者は楽ができるが、そうは問屋が卸さない。むしろ、運用を開始した後の管理業務の方が大変だ。

最善のサーバ管理方法を模索してみよう

また、仮想化のときと同様に「TechNet Online」に助けられて、IIS 7を使ったサーバ構築の目処をつけることができた(らしい)鈴木一郎君だったが、これで話が終わるかといえば、そんなことはない。昔のIISと違い、昨今のIISは極めて多機能化しているし、管理ツールの体裁や使い方にも変化が生じている。

それに、Webアプリケーションといえどもセキュリティ問題と無縁ではないから、IISの設定がセキュアなものになるように注意を払う必要もある。かくして、まだまだTechNet OnlineのIIS TechCenterで記事を探し回る日々は続くのだった。

そもそも、管理ツールの選択肢が複数存在するところからしてややこしい。もちろん、なにがしかの理由があって管理ツールに選択の幅を持たせているわけだから、どういった場面で、どの管理ツールを使用するのが最善なのかを把握しておく必要がある。そして、自分が使用する管理ツールについて、使い方をマスターしておかなければ管理作業を行えない。といったところで、こんな記事を見つけた。

『管理ツールの選択肢』

なんと、一般的な管理ツールだけでなく、コマンドラインで動作する管理ツール(AppCmd.exe)もあるのだという。確かに、そういうものがないとServer Coreで利用する際に不便そうではある。

「そういえば、サーバが稼働を開始してサーバルームに収まってしまったら、サーバルームへの出入りが面倒になるな。それに、支社や支店から、あるいはVPN経由で自宅や出先から、サーバの状態を見たり、設定を変更したりする必要があるかも知れないし」と思い当たった。

そうなると今度は、IIS管理ツールリモート管理に関連する情報が必要になる。まったく、管理者の仕事には際限がない。ついでに、自動化に関する情報源も見つけたのでメモしておくことにした。運用が軌道に乗ったら、定型作業は自動化したいと思ったからだ。

厳密にいうとTechNetライブラリのコンテンツになるのだが、管理ツールの種類や使い方などに関する情報も豊富だ

管理の自動化や、設定ファイルの解析は可能?

「社内で業務システムとしてWebサーバを運用する場合、冗長化を図るために複数のサーバを設置しないといけない。となると、同じ設定のサーバを複数用意する必要があるけれど、手作業で同じ設定を複製するのは面倒だなあ…」と思って調べてみたら、今のIISは設定情報をXML文書に記述してあるので、カスタマイズや複製が容易になっているらしい。ということで、関係がありそうな記事を捜してみた。

IIS 7でのWebサイトの作成

Webサイト展開の簡素化

XML 構成システムを理解する

もちろん、これらの記事は基本的な解説を行っているものだから、リファレンス的な内容の情報は別途、必要になる。無論、TechNet OnlineにはIISの設定に関するリファレンスも用意されている。

トラブルシューティングやセキュリティ対策の情報もある

無論、IIS TecnCenterには、IISがらみのトラブルシューティングやセキュリティ対策に関する情報もある。トラブルにしてもセキュリティ問題にしても、事前にいろいろなケースを想定して対策を講じるのは当然のことだが、それだけですべてをカバーできるとは限らない。

トラブルやセキュリティ上の事故というのは、こちらが見落としていた問題、あるいは想定もしていなかったような場面を突いて発生するものだ。だから、問題が生じた後で迅速に対応するよう求められることが多い。そうなると、平素から関連する情報にアクセスする手段を確保しておくことは、いざという場面に備える際に心強い味方になりそうだ。何か困ったときに「どこにアクセスすればよいか」から調べるのと、アクセスすべき情報源が分かっているのとでは大差がある。

サポート - トラブルシューティングは、トラブルシューティングに必要なリソースにアクセスするための、一種のポータルとでもいうべきコンテンツ。たとえば、キーワードを指定してサポート技術情報を検索することもできるし、本連載の第3回で取り上げた「フォーラム」へのリンクも用意されている。

なお、発生する頻度が高いと思われるWebサーバがらみのエラーについては、専用のトラブルシューティング用コンテンツが用意されている。どういった場面で、どういったエラーが発生するのか、ということも分かるようになっている。

TechCenterには、サポート技術情報・フォーラムなどといった、各種の問題解決手段にアクセスするためのリンクもまとめられている。困ったときには(ネチケットに配慮しながら)活用したい