昔と違って「年功序列」は無くなりつつありますが、社会に出て会社で長く勤めていると役職に就いて部下を持つようになる人も多いはず。そんなとき、部下を率いるのに悩んだら、上に立つ者のやるべきことが記されている、この言葉を思いだしてください。

本日の孫子

『道者令民与上同意、可与之死、可与之生、而不畏危也』

(道とは、民をして上と意を同じくし、これと死すべく、これと生くべくして、危うきをおそれざらしむるなり)

意味

人民を君主と同じような気持ちにさせ、危険をおそれず君主と生死を共にするようにさせるもの、それが「道」であるということを言っています。

解説です!

戦いは過酷なものです。それだけにもし戦争になったのなら、上に立つ人の考えや意志が部下までしっかり浸透していなければ、いつか破綻してしまいます。まず、上下に関係なく意志を統一させることが大切だということを孫子は言っています。

こんなシーンで役立ちます!

どんな仕事であれ、上に立つ者は、今やっている仕事がどのようなことを目的としてやっているのかをキチンと部下に理解してもらう必要があります。もし、今、仕事が滞っているのなら、一緒に仕事をしている同僚や部下が、その仕事を自分と同じように理解しているか見直してみてください。同じ目標を持つようにすることは、モチベーションを上げることにもなります。もし一人で空回りしているように感じたら、努めてコミュニケーションをとるようにしましょう。ビジネスは、一人でやっているわけでは無いことをお忘れ無く。