SOLIDWORKSには、部品やアセンブリでの特定のプロパティを監視し、指定された制限値から値が外れると警告を表示するセンサー機能が用意されています。

設計変更した場合、重量が設計目標値をオーバーしたり、設計上必要な寸法値が保持されなくなる場合があります。また、アセンブリでの干渉やクリアランスの問題であったり、強度の問題であったりと、設計変更に伴い、様々な検証を実施しなければなりません。

そこで、SOLIDWORKSのセンサー機能を使用して部品やアセンブリのプロパティを監視することで、検証作業の繰返しを削減することができます。

センサー機能の利用効果

センサー機能を使用して設計仕様を監視することで、設計ミスを減らし、設計変更に素早く対応することができます。

  • 面倒な検証の繰り返しを削減し、設計変更に対する素早い対応が可能。
  • 設計の迷いをなくし、即座に判断できるので、無駄な時間を減少します。
  • 複数のタイプのセンサー機能を組み合わせることで、より設計効率が向上します。

センサー機能の利用効果

センサー機能には、監視するための以下のセンサーが用意されています。

・質量特性
質量や体積、表面積などの特定のプロパティを監視します。

(例)質量…質量最大値を500gと制限し、最大値から外れた場合に警告を表示

・寸法
部品編集作業時に保持したい寸法を監視します。

(例)部品の側面と円筒面の最小寸法を5mmと制限し、最小寸法から外れると警告を表示

・干渉認識
アセンブリ編集時に、選択した構成部品の干渉を監視します。

(例)選択した構成部品間で干渉しているときに警告を表示

・近接
アセンブリの編集時に、特定の構成部品間のクリアランスが保たれているかを監視します。

(例)選択した構成部品と定義した50mmの線の間に干渉を検出すると警告を表示

・シミュレーションデータ
モデルの応力、安全率などの解析結果を、複数のスタディに渡って監視します。また、デザインスタディの制約条件やゴールを定義するためのセンサーを使用し、解析結果を監視します。

(例)応力…モデルの最大応力値が7000N/mm2を超えると警告を表示

(本稿はCAD Japan.comより提供を受けた記事を編集したものです。)