【連載】

立ち食いそば散歩

5 巨大なまいたけ天はつゆにひたして - 「まいたけ天そば」は中太麺がよし

 

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JR新橋駅の烏森口にそびえ立つ「新橋駅前ビル」。昭和41年(1966)、竣工当時の雰囲気をそのままに残す"昭和"のビルだ。今回紹介する「おくとね」(東京都港区)は、こちらの地下1階で肩を寄せ合う店舗のひとつである。

「まいたけ天そば」(税込450円)はボリューム満点

丼からはみ出さんばかりの大きさ

この駅前のビルは駅から直結、地上に出ることはない。隣はうなぎ屋。赤ちょうちんもいくつかぶら下がっている。蛍光灯に照らされたこのノスタルジックなフロアは、サラリーマンの胃袋を満たす店がひしめき合っている。

短い暖簾をくぐると、両側にカウンターと、中央にもテーブルがひとつ。7~8人程のキャパだろうか、全席立ち食いスペースになっている。壁の上にはテレビが一台。それを見ながら、皆黙々とそばをすすっている。入り口脇で食券を購入、奥のカウンターで店主に渡す。

注文したのは、名物の「まいたけ天そば」(税込450円)。待つこと1分少々。丼からはみ出さんばかりの巨大なまいたけ天に注目されたい。場所柄、お客の回転も重要なためか、揚げたてサクサクというわけにはいかないが、この天ぷらを割り箸でパキパキと折り、アツアツのつゆにひたして、柔らかくしながら食べるのがうまい。

舞茸がふんわりと香る。溶けて"たぬきそば"状態になった天かすは、ややコシのある中太麺によく絡みつく。ボリュームも申し分なし。

「おくとね」は「新橋駅前ビル」の地下に店をかまえている

開店は朝7時から。朝食がわりに立ち寄ってみるのも面白い。

※記事中の情報は2016年3月取材時のもの

筆者プロフィール: 高山 洋介(たかやま ようすけ)

1981年生まれ。三重県出身、東京都在住。同人サークル「ENGELERS」にて、主に都内の銭湯を紹介した『東京銭湯』シリーズを制作している。

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インデックス

連載目次
第19回 昼過ぎには閉店する「白河そば」で、ネギ盛りだくさんな"きざみうどん"を
第18回 丼からがっつりはみ出たかき揚げが鎮座! 「大吉田そば」は大盛りが正解
第17回 その辛さが病みつきに! 「辛味大根そば」はそば湯を足したつゆまで満足の味
第16回 立ち食いそば激戦区で特異な店! 「いか天きし」はボリューミーなモチモチ麺
第15回 食を愛する全ての人へ! 日本橋「そばよし」はワンコイン以下で幸せになれる
第14回 新宿駅そばで24時間営業! 名物「天玉そば」は温泉玉子付きでボリューミィ
第13回 1杯300円のシンプルな「田舎そば」は"おろしショウガ"でやみつきの味に
第12回 「おろしそば」は"温"もイケる! 見た目は地味だが幸福に包まれる1杯
第11回 食べ応えも十分! 香り漂う「春菊天そば」は24時間待っている
第10回 蕎麦の食感に驚く! 具だくさん「椎茸五目そば」は価格にも納得
第9回 カレーか蕎麦か……どっちもほしい人のために「よもだそば」がある
第8回 渋谷の若者も惹きつける豚バラ「肉そば」は無料で"肉わかめそば"に!
第7回 オンリーワンがここに! 蕎麦らしからぬ具とコクの「コテリ」はラーメン風
第6回 ワンコインで鶏もも肉がゴロゴロ! 「とりそば」は実力が分かる一杯
第5回 巨大なまいたけ天はつゆにひたして - 「まいたけ天そば」は中太麺がよし
第4回 "サービス品"の座は渡さない! 「アジ天そば」は巨大なアジ天にほっこり
第3回 "なにわ"も注文OK! 「なす天そば」は24時間いつでも待っている
第2回 器を赤く染めるそれにどっぷりはまる! 「天ぷらそば」は"紅生姜天"で
第1回 ジャンボかき揚げは二度うまい! 生玉子入り「かき揚げ玉子そば」の魅惑

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