【連載】

立ち食いそば散歩

2 器を赤く染めるそれにどっぷりはまる! 「天ぷらそば」は"紅生姜天"で

 

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東京メトロ日比谷線「人形町駅」A2出口を出てすぐ。昔ながらの老舗でにぎわう甘酒横丁も程近い路地に、今回の「福そば」は佇(たたず)んでいる。もちろん、東京メトロ半蔵門線の水天宮前駅からも近い。

天ぷらを選べる「天ぷら(かき揚げ)そば」(税込430円)で紅生姜天をチョイス

派手な赤には酸味と辛味が両立する

一見すると、立ち食いではなく、個人経営の一般的なそば屋のようにも見える。大きく「立喰」と書かれたのれんがなければ分からないだろう。ガラガラと引き戸を開けて入ると、店内は奥に細長いL字のカウンターになっている。ラジオやテレビはないので、立ち食いそば店にしては驚くほど静かで、多少の緊張感も漂っているほどだ。入口の券売機で「天ぷら(かき揚げ)そば」(税込430円)を購入。

「そばで」のコールに続けて、春菊天やかき揚げ、ごぼう天など数種類の中から天ぷらを選ぶ。今回は紅生姜天をチョイス。派手すぎるとも言える赤色の天ぷらが、丼によく映える。

天ぷらは揚げおきだが、サクサクとした食感は損なわれていない。ダシが効いたあっさりめのつゆと細めで上品な生蕎麦が、立ち食いそばのレベルを超えている。そこに紅生姜天が溶けるにつれ、赤く染まっていく器。紅生姜の独特の酸味と辛味が、絶妙なアクセントになっていく。

「福そば」がある日本橋エリアには、立ち食いそばの名店がそろっている

また、この店ではメニュー全品テイクアウト可能。使用している生そばも、お土産用がある。さすが数多の名店が立ち並ぶ人形町界隈、一味違う立ち食いそばである。

※記事中の情報は2016年2月取材時のもの

筆者プロフィール: 高山 洋介(たかやま ようすけ)

1981年生まれ。三重県出身、東京都在住。同人サークル「ENGELERS」にて、主に都内の銭湯を紹介した『東京銭湯』シリーズを制作している。

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インデックス

連載目次
第19回 昼過ぎには閉店する「白河そば」で、ネギ盛りだくさんな"きざみうどん"を
第18回 丼からがっつりはみ出たかき揚げが鎮座! 「大吉田そば」は大盛りが正解
第17回 その辛さが病みつきに! 「辛味大根そば」はそば湯を足したつゆまで満足の味
第16回 立ち食いそば激戦区で特異な店! 「いか天きし」はボリューミーなモチモチ麺
第15回 食を愛する全ての人へ! 日本橋「そばよし」はワンコイン以下で幸せになれる
第14回 新宿駅そばで24時間営業! 名物「天玉そば」は温泉玉子付きでボリューミィ
第13回 1杯300円のシンプルな「田舎そば」は"おろしショウガ"でやみつきの味に
第12回 「おろしそば」は"温"もイケる! 見た目は地味だが幸福に包まれる1杯
第11回 食べ応えも十分! 香り漂う「春菊天そば」は24時間待っている
第10回 蕎麦の食感に驚く! 具だくさん「椎茸五目そば」は価格にも納得
第9回 カレーか蕎麦か……どっちもほしい人のために「よもだそば」がある
第8回 渋谷の若者も惹きつける豚バラ「肉そば」は無料で"肉わかめそば"に!
第7回 オンリーワンがここに! 蕎麦らしからぬ具とコクの「コテリ」はラーメン風
第6回 ワンコインで鶏もも肉がゴロゴロ! 「とりそば」は実力が分かる一杯
第5回 巨大なまいたけ天はつゆにひたして - 「まいたけ天そば」は中太麺がよし
第4回 "サービス品"の座は渡さない! 「アジ天そば」は巨大なアジ天にほっこり
第3回 "なにわ"も注文OK! 「なす天そば」は24時間いつでも待っている
第2回 器を赤く染めるそれにどっぷりはまる! 「天ぷらそば」は"紅生姜天"で
第1回 ジャンボかき揚げは二度うまい! 生玉子入り「かき揚げ玉子そば」の魅惑

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