今回は、人気惣菜のキッシュを大胆な発想で節約メニューに仕上げる。キッシュにはパイ生地を使用するが、なんと安上がりな厚揚げを生地に活用する。もう1品はメカジキの切り落としを使ったカレー風味のフライだ。

著者プロフィール

マイティ
節約料理研究家・日本ソムリエ協会認定ソムリエ
東京都在住。都内の人気料理店で店長を務めたのちに結婚。2004年に趣味の節約を生かして、節約料理のブログを開設。「節約は明るく楽しみながら」をモットーに、愛する家族のため、節約しつつも安くてリッチな献立作りに励む。料理以外にも公共料金の節約術、ハンドメイドなどを公開したブログ『1ヶ月2万円の節約レシピ』が人気を集めている。節約をテーマとした雑誌やテレビ出演も多数。

「厚揚げのフライパンキッシュ」材料代(2人分)211円

フランスの惣菜・キッシュ。パイ生地を使ったり、オーブンで焼いたりと、何かと手間がかかるメニューだが、今回はなんとパイ生地の代わりに厚揚げを使用。冷凍パイシートはちょっと値が張るが、厚揚げを使えば安上がり。さらに、フライパンでパパッとつくれてしまうのもうれしい。

材料(2人分)
合挽肉 100g / 玉ネギ 1/2個 / 人参 1/2本 / 厚揚げ 1/2丁 / 卵 2個 / 牛乳 大さじ2 / 塩・胡椒 適量 / ピザ用チーズ 30g / ドライパセリ あれば適量 / サラダ油 大さじ1
A(トマトジュース 50cc / ケチャップ 大さじ2 / ウスターソース 大さじ1 / 塩・胡椒 各少量)

つくり方

  1. フライパンを熱して合挽肉を加えて炒める。色が変わったらみじん切りにした玉ネギと人参を加えて炒め、Aの調味料を加えて汁けがなくなるまで煮詰める。

  2. 直径20cm位の小さめのフライパンにサラダ油をひき、薄く切った厚揚げを並べ入れる。

  3. ボウルで卵を割りほぐし、牛乳、塩、胡椒を加えてかき混ぜ、2に流し入れる。

  4. 3が焼けたら裏返し、1とピザ用チーズをのせる。弱火にして蓋をし、2分蒸し焼きにする。

  5. 皿に盛りつけ、ドライパセリを散らす。

厚揚げを敷き詰めて、パイ生地の代わりに

「手順1でつくる"即席ミートソース"は、覚えておくと便利! パスタやドリアにも活用できます。多めにつくっておいて冷凍保存をしても」(マイティさん)。

「メカジキのカレー風味フライ」材料代(2人分)176円

スーパーの鮮魚コーナーをのぞくと、隅のほうでひっそりと売られている魚のアラ。今回はメカジキの切り落としを使った節約レシピ。1パック100~200円で売られているお買い得食材を賢く使おう。

材料(2人分)
メカジキの切り落とし 200g / 小麦粉 大さじ1 / 卵 1個 / パン粉 2カップ / 揚げ油 適量 / 付け合せにベビーリーフ プチトマト 適量
A(塩・胡椒 カレー粉 各少量 / 日本酒 醤油 各大さじ1)
B(めんつゆ サラダ油 各大さじ1 / 塩・胡椒 各少量)

つくり方

  1. メカジキの切り落としは骨があれば取り除き、大きいものは食べやすい大きさに切る。これにAの調味料で下味をつける。

  2. 1に小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣を付け、180℃の油で揚げる(薄いものは2枚重ねに)。

  3. 食べやすい大きさに切って皿に盛り付け、ベビーリーフ、切ったプチトマトを飾る。

  4. Bの調味料を合わせたソースをまわしかけたら完成。

骨がある場合は取り除いてから下味をつけよう

「魚のアラの中でも、メカジキは血合い部分も少なくて使いやすいです。カレー粉を使うことで魚の臭みを消し、同時にカレーの風味で食欲もそそります。また、揚げることで筋っぽさも気にならず、おいしくいただけますよ」(マイティさん)。


注1 食材代は東京都内にあるスーパーの底値を基準に計算しています。
注2 米や基本的な調味料は材料代に入れていません。