女性の皆さんに、魅力的な「レイディ」をめざしていただくためのこの連載。前回までは、「オタク文化」を活用して「リアルモテ女」になる方法についてアドバイスしてきました。今度はまた違った角度から、「リアルモテ女」の提案をしたいと思います。これから数回にわたり紹介するのは、お高くないのに魅力的な「居酒屋系レイディ」です。

飲みに誘いやすい女性ほど出会いの機会も多い

飲みの席では、初めて会った男性とも打ち解けやすい(写真はイメージ)

「居酒屋」といえば、もちろん好きな人は好きでしょうけど、その一方で敬遠する人も多いのではないでしょうか?

もっとも、ここでは「居酒屋」という言葉にとらわれすぎないでほしい、とも思っています。筆者が言いたいのは、単に「居酒屋へ行ってください」というだけではなく、「飲みに誘われたら、気取らず出かけていける柔軟さと軽やかさを持ち、それでいて独自のブランド力を感じさせる女性でいてください」ということ。それって素敵じゃありません? それこそ「居酒屋系レイディ」だと思うのです。

「誘われる」のはすごく重要なことです。なぜかといえば、出会いのチャンスを求めて出かけても、まったくのフリーで参加した場合、大勢の中の「ワン・オブ・ゼム」でしかなくなり、場に埋もれていいところを発揮できない状況になることが多いから。

それに比べて、誘われた場合は誘ってくれた人の紹介などで新たな出会いのチャンスも増えますし、お酒が入ってざっくばらんに会話できる雰囲気なので、あなたからも自然に話しかけやすいでしょう。そう考えてみると、「誘ってもらった場での出会い」ほど、良い展開にしていきやすい傾向がありますよね。

飲みに誘われる回数が増えるほど、よりスムーズに素敵な関係を築いていきやすいのは自明の理。反対に、人と会う回数を減らすことは、それだけたくさんの機会損失を招いているのです。いわばまさに「誘われ上手はモテ上手」なんですよ。

男性が女性を食事に誘うとき、「高い店とかおしゃれな店に行かないとダメだよな……」などと構えてしまうことが多いものです(さすがに全員がそうだとは言いませんが)。「誘いたいのに踏み切れない」男性に対し、女性もまた、「誘ってもらいたいのに自分から言い出せない」ということが多く、結局すれ違ったままになっています。

そういう状況って本当に多いなと、筆者はたびたび思っています。すれ違ったままにならず、お互いが歩み寄るきっかけをつかむためにも、異性から見て気軽に誘いやすい飲み相手になることはすごく重要。

そこで次回、筆者の知人の成功例を紹介しつつ、素敵な「居酒屋系レイディ」になるための提案をいたしましょう。

※当連載における「レイディ」とは、「女子」「ガール」といった、どことなく少女をイメージさせる存在からもう1歩踏み込み、「若々しさ」だけでなく「歳相応の深み」も持つ"オンリーワンの魅力"を秘めた「淑女(レディ)」をさす。「レイディ」という表現は新井素子氏のSF小説『通りすがりのレイディ』の主人公が憧れる、魅力的な女性への呼び名にちなんだもの

執筆者プロフィール : 来栖 美憂(くるす みゆう)

文筆家(男性)。ジャンルを問わない媒体で執筆中。近代カルチャーに詳しく、自身でもメイド喫茶などのイベントを企画・参加するなど実践派でもある。『アキバ☆コンフィデンシャル』(長崎出版)など編・著書多数。TwitterID「@mewzou