今年5月にデビューしたJR東日本のクルーズトレイン「TRAIN SUITE(トランスイート)四季島」。月曜日に上野駅を出発する3泊4日コースでは、2~3日目に北海道へ乗り入れ、室蘭本線登別駅まで運行されることが公式サイトなどで紹介されている。鉄道ファンらの間では、札幌方面へ回送列車として走ることも知られている。

回送列車として室蘭本線を走る「TRAIN SUITE 四季島」

翌日の朝、札幌市内を走る「TRAIN SUITE 四季島」

「TRAIN SUITE 四季島」は3泊4日コースの2日目、16時8分頃に登別駅に到着する。ここから回送列車となり、途中の竹浦駅で特急列車などを待避しつつ、室蘭本線・千歳線経由でJR北海道札幌運転所(札幌市手稲区)へ向かうという。「日本最長の鉄道直線区間」といわれる室蘭本線白老~沼ノ端間でも、眩しいLEDヘッドライトの明かりとともに列車が近づいてくるのを確認できた。それが「四季島」だとわかっても、列車が姿を現し、実際に目の前を通過するまでにしばらく時間がかかった。

3日目の朝、通勤・通学時間帯で普通列車や快速「エアポート」、札幌発の特急列車などが行き交う札幌市内の区間でも「四季島」を見ることができた。前日と同じ千歳線・室蘭本線経由で折り返し、、東室蘭駅から再び利用者を乗せての運行が始まる。その後は函館本線や道南いさりび鉄道線を経由して青函トンネルに入り、本州では日本海側の奥羽本線・羽越本線などを走り、4日目の夕方に上野駅に到着する行程となっている。

函館本線・室蘭本線の非電化区間を走る「TRAIN SUITE 四季島」

電化区間・非電化区間ともに走行可能なEDC方式を採用しており、非電化区間では迫力あるエンジン音とともに走る姿を見られる

JR東日本のクルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」は、11月まで3泊4日コース・1泊2日コース(ともに春~秋)、12月から2泊3日コース(冬)を運行予定。これら通年のコースに加え、8月16~18日の「夏の2泊3日コース」をはじめ「東日本の旬」コースも設定された。北海道へ乗り入れる3泊4日コースは11月27~30日をもって今年度の運行を終え、来年度は4月から運行開始(2018年4~6月分の申込受付はすでに終了)されるという。