透明部分の確認

不透明度は「カラーパレット」のスライダをコントロールするか、直接数値を入力して設定を行う。ドロップシャドウは「メジャーパレットから、色や角度、サイズなどの詳細な設定が可能になった。以前のバージョンとは比べ物にならない、美しいドロップシャドウをアイテムやテキストに適用することができる。

「QuarkXPress 8」では、テキストやオブジェクトに不透明度や美しいドロップシャドウを適用することができる

これらの透明機能は、「Trueflow」などを用いた出力で「問題なし」とのことだが、どこに透明の機能を使っているのかは、ユーザーも正しく把握しておかなければならないだろう。これを調べるには「レイアウトの評価」機能を使用するとよい。自分で不透明度の設定されたオブジェクトやテキストを検索する設定を簡単に作成し、何度でも繰り返し評価を行ったり、他の人から受け取ったファイルを評価することもできる。

透明の機能を使用した部分は、「レイアウトの評価」機能を使えば、簡単かつ効率のよい検索が行える

解像度の設定は出力時に行う

「Illustrator」や「InDesign」では、オブジェクトをラスタライズする際の解像度をあらかじめ設定しておかなければならない。それに対し「QuarkXPress 8」では、最後の出力・プリント時にラスタライズの設定を行うしくみになっている。レイアウトの際はデザインのことに専念し、出力の際は解像度を含む出力の設定に専念することができるので、作業をきれいに切り分けることが可能だ。また、透明部分を無視して出力を行うことのできるオプションも用意されており、製版時のトラブルにも対処しやすくなっている。

「印刷」ダイアログでは、透明機能を使用した部分のラスタライズ設定が行える。[透明効果を無視]オプションにチェックをつければ、透明機能をオフにして出力することもできる

※ 本稿では開発途中のQuarkXPress 8日本語版を使用しています。発売時には仕様変更されている可能性がありますのでご了承ください。