アートディレクター/グラフィックデザイナー/れもんらいふ代表・千原徹也さん

写真編集ソフトの定番「Photoshop」が、今年で25周年を迎えます。そこで、フォトグラファーやデザイナー、イラストレーターなど、このソフトを愛用している各界のクリエイターに、アニバーサリーイヤーを記念して、ご自身とPhotoshopに関するエピソード、そしてPhotoshopへのお祝いの言葉を寄せていただきました。

今回ご登場いただくのは、きゃりーぱみゅぱみゅの振袖デザインや洋服ブランドZUCCaとのコラボレーション「ZUCCa LEMONLIFE CO.」などを手がけるアートディレクター/グラフィックデザイナー/れもんらいふ代表の千原徹也さんです。

――はじめて触れたPhotoshopのバージョンと「第一印象」は?

就職した時なので、1995年とか、それくらいでしょうか。確か、Photoshop3.0だったと思います。

「第一印象」で言うと、当時は今と違ってできる事も少なかったですし、とにかく保存に時間がかかっていたので、グラフィックデザイナーとしては、Illustratorの方が画期的だと感じていました。

――普段の業務・活動におけるPhotoshopの使い方を教えてください。

企業へのプレゼンテーションの段階で、モデル撮影イメージや空間のパースなどを見せる際に、合成したものを作る作業が主な作業です。

――最もよく使う/気に入っているPhotoshopの機能は?

よく使うのは、カラー調整でしょうか。プレゼンの段階で撮影イメージの世界観を伝えなくてはいけないので、最終的な印象を伝える意味で、色を重要視しています。

――最後に、25周年の節目を迎えたPhotoshopへの激励の言葉をお願いします。

どんどんできる事が増えて、可能性が高まっていますが、僕自身は、新しい機能には追いつけていないのが現状…。アートディレクションという仕事の中では、重要に思える機能がそこまで多くないのかもしれないですね。しかし、レタッチャー等の動きを見ていると、ワクワクします。

基本的に写真家向けのソフトだと感じていますが、他の肩書きの人たちが放っておけない、例えば「コレを使えば、プレゼンが簡単!」みたいな、作業がワクワクするような未来を作っていってください。