Gunosy UIデザイナー・樋口剛さん

写真編集ソフトの定番「Photoshop」が、今年で25周年を迎えます。そこで、フォトグラファーやデザイナー、イラストレーターなど、このソフトを愛用している各界のクリエイターに、アニバーサリーイヤーを記念して、ご自身とPhotoshopに関するエピソード、そしてPhotoshopへのお祝いの言葉を寄せていただきました。

今回ご登場いただくのは、情報キュレーションサービスを提供する企業「Gunosy」で、UIデザインを担当されている樋口剛さんです。

――はじめて触れたPhotoshopのバージョンと「第一印象」は?

はじめて触れたのはPhotoshop 5だったと思います。 Illustratorを先に少し触っていたので、ベジェ曲線よりとっつきやすく直感的に画像加工が綺麗にできて使いやすかった印象があります。 最初は無駄に写真にフィルターをかけまくっていたのを覚えています。

――普段の業務・活動におけるPhotoshopの使い方を教えてください。

最近の業務は基本UIデザインですので、UIオブジェクトを作成・管理をする際に使用しています。

具体的な流れとしては、アイコン類はIllustratorのアートボードで作り、アートボードごとに書き出したpdfファイルをPhotoshop側でリンケージしています。Illustrator側のものはSvg/Png/WebFontとして書き出せるようにしていますので、Photoshopは主にスタティックなプロトタイプ作成のためのツールとして使用しています。

また、最近ではレイヤーグループをDOMやネイティブアプリのElementに見立て、グループやスマートオブジェクトごとに書き出し、JavascriptのVue.jsやReact.jsなどのComponentに落とし込んでモックアップを作る使い方をすることもあります。 面倒な時はInvisonなどのプロトタイピングサービスを活用することもあります。

そのほか、グラフィックデザインやスタティックなWebサイトのデザインを行うこともあるので、その際は従来のフォトレタッチツールとしても利用しています。

――最もよく使う/気に入っているPhotoshopの機能は?

良く使う機能はシェイプとパス、あとは前述したスマートオブジェクトなどのファイル間のリンケージです。UIデザインの場合、ページ単位ではなくコンポーネント単位でデザインを行う事が多いので、UIパーツ類を共用できるようにしています。

これは要望になりますが、UIデザインは画面ごとではなくコンポーネントごとでデザインする方が機能的に整合性がとりやすいので、リキッドレイアウトモード(Elementを差し込んだら自動で下にあるオブジェクトがその分ズレて配置されるとか、ウィンドウサイズで可変するとか)的な機能や、コンポーネントごとにgitでのバージョン管理などができると言うことなしです。ツールの役割として違うような気がしなくもないですが…。

――最後に、25周年の節目を迎えたPhotoshopへの激励の言葉をお願いします。

Photoshopは人生のかなりの時間触っています。振り返ってみると、アプリケーションでは1、2を争うほど長く使っているように思います。

僕たち制作者や開発者がよりベストなアウトプットができるように、これからもより良いツールになるよう頑張ってもらえればと思います。

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