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前回の連載第7回では、Office 365のExchange Onlineサービス(メール送受信、連絡先、予定表)を活用するために、Android版Outlookではなく、OWAを使う方法を紹介しました。連絡先の編集などの一部の機能についてOutlookが対応しておらず、OWAでなければ利用できないからです。また、2バイトコードを使った一部の受信メールについても、OWAでは正常に読めるのにOutlookでは文字化けするという現象も確認されています。ただし、今後の計画では、Outlookの完成度を高めてOWAを廃止するとのことです。今後はOutlookで全機能を利用できるようになっていくことでしょう。

一方、Androidの標準アプリであるPCメール、電話帳、カレンダーで、Office 365を活用することもできます。今回は、Android標準アプリでOffice 365を活用する設定を紹介します。Android標準アプリを活用には、以下のようなケースがあります。

(1)連絡先の編集など、Android版Outlookが対応していない機能を使用したいとき。
(2)Gmailなどの他のサービスもOffice 365も、同じアプリで統一的に利用したいとき。
(3)Office 365の連絡先情報を他のアプリで活用したいとき。

(3)について補足します。SNSアプリ、カーナビアプリ、通話アプリなど、多くのアプリが、Androidの標準電話帳アプリのデータから、相手先のメールアドレスや電話番号、住所などを読み出して活用します。そこで、標準電話帳アプリとOffice 365連絡先を同期させることで、Office 365の連絡先の情報を、標準電話帳を利用するアプリで使えるようになります。予定表についても連絡先と同様のことが言えます。

2015年12月の時点では、Android版Outlookアプリはまだ機能的に十分ではない、各種AndroidアプリがOffice 365連絡先に対応していないなどの状況から、Outlook、Word、ExcelなどのOffice 365アプリを使いつつも、電話帳やカレンダーなど、Android標準アプリも併用するのが、Android端末でOffice 365を活用する便利な方法と言えます。

Android標準アプリへのOffice 365アカウントの登録

Android標準アプリへのOffice 365アカウントの登録は、PCメールや電話帳などの個別のアプリに登録するのではなく、Androidの設定メニューでアカウント登録します。なお、以下の画面はAndroid 4.4の例です。他のバージョンでは、若干表示が異なります。

(1)Androidの「設定」をタップします。

Androidの「設定」をタップします

(2)「アカウントと同期」をタップします。

「アカウントと同期」をタップします

(3)「アカウントを追加」をタップします。

「アカウントを追加」をタップします

(4)アカウントの種類として「Microsoft Exchange」をタップします。

「Microsoft Exchange」をタップします

(5)Office 365のユーザーID(メールアドレス)とパスワードを入力して、「次へ」をタップします。

「次へ」をタップします

(6)アカウントのタイプとして「Exchange」をタップします。

「Exchange」をタップします

(7)ユーザー名とサーバー名を編集します。ユーザー名の先頭に半角の「\」マークを追加してください。また、サーバー名には「outlook.office365.com」を入力し、「次へ」をタップします。

「次へ」をタップします

(8)セキュリティーのメッセージを確認して「OK」をタップします。

「OK」をタップします

(9)Office 365と同期するAndroidの機能のチェックマークをオンにして、「次へ」をタップします。たとえば、メールの送受信にはOutlookを使用するのでAndroid標準アプリのPCメールを使わないというときは、Outlookと重複しないように、「メールの着信を知らせる」や「このアカウントからメールを同期する」のチェックボックスをオフにします。

チェックボックスをオフにします

この後も、2,3の確認がありますが、メッセージに従って設定処理を終了します。以上の設定で、Office 365とAndroid標準アプリが同期するようになります。

Android標準電話帳アプリで連絡先を作成する

Office 365と同期するAndroidの標準電話帳で連絡先を追加するときは、連絡先の保存先に注意してください。

(10)Android標準アプリの「電話帳」をタップして開きます。

「電話帳」をタップして開きます

(11)新しい連絡先を登録するために「新規作成」をタップします。

「新規作成」をタップします

(12)保存先として「Microsoft Exchange」をタップして選択します。ここで「本体」や他のアカウントを選択すると、新しく作成する連絡先はOffice 365以外の保存先に作成されます。

連絡先はOffice 365以外の保存先に作成されます

(13)「電話帳」で連絡先を入力して「OK」をタップします。

連絡先を入力

(14)「電話帳」で連絡先作成後、暫くしてOutlookまたはOWAなどで連絡先を開いてみると、新しい連絡先が作成されているのを確認できます。

新しい連絡先が作成されているのを確認できます

同期するサービスの変更

アカウントを登録するときに、どのサービスを同期するのか選択できます。(手順(9)) 後で同期するサービスを変更するときは、アカウントの設定メニューを開いてください。

(15)Androidの設定メニュー(手順(1)、(2))を開き、「Microsoft Exchange」をタップします。

「Microsoft Exchange」をタップします

(16)「アカウントの設定」をタップします。

「アカウントの設定」をタップします

(17)同期するサービスのチェックボックスをオンにし、同期しないサービスのチェックボックスをオフにします。

同期しないサービスのチェックボックスをオフにします。

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