【連載】
干支文字アレンジ年賀状もいよいよ最終回に! 最後は、石飛博光先生からクレヨンと墨を使ったアレンジ年賀状を伝授してもらう。今回セレクトした文字は、第5回の船本芳雲先生も取り上げた甲骨文字で、「子」を意味する。あえてクレヨンで文字を書くことで、よりチャーミングな年賀状に仕上げることができるだろう。
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今回は、クレヨンで文字を書き、その上から墨を塗っていくという変わった趣向のもの。墨を上から塗っても、クレヨンの油分で文字が浮かびあがってくるため、味のある年賀状に仕上がる。石飛先生からは、「背景が黒になるので、クレヨンは明るめの色を選びましょう」というアドバイスをもらった。年のはじめに似合う色を、自分好みにチョイスしてみよう。また、余裕があれば落款を押すことをおすすめしたい。店舗で落款を作ってもよいが、変わりダネとして消しゴムで作るという方法もある。石飛先生曰く「工夫次第で、消しゴムでおしゃれな落款が作れますよ」という。まだ、落款を買うには早い……という人は、消しゴムで試してみよう。
文字を書くときは、線に強弱をつけるようにしよう。クレヨンを紙に押しつけるように、ある程度力を入れて書くのがコツ。線の単調さがなくなり、生き生きとした干支文字に仕上げることができるのだとか。また背景の墨は、太めの筆で、堂々と干支文字を中心に3本くらい線を入れるといい。きれいに四角に背景を染める必要はなく、かえって線と線が適度に不揃いのほうが、味わいのあるものに仕上がるのだ。
1.縦線を3本、横線を1本書く。筆順は、楷書のように厳格なきまりがないので、書きやすい順序で書いても問題ない。線が多少歪んでしまっても、甲骨文字ならではの風合いになるので問題ない。ある程度アクセントをつけて、仕上げてみよう。
石飛先生は、「文字は、マラソンのように毎日コツコツと積み上げることで、上達していくものです。日常に取り入れてもらうことで、文字を書く楽しみを通して、気持ちを伝えることの楽しさを知っていただけたら嬉しいです」と、語る。自由に書く文字の楽しさを知ってから、臨書を勉強するのもいいだろう。大切なのは、伝えたい気持ちを文字に託して、書に取り組むこと。今回の干支文字アレンジ年賀状を通して、書の楽しさや奥深さを感じ、チャレンジしてみたいと思っていただけたら、嬉しい限りである。
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