本連載では、「よく使うけど忘れやすいMicrosoft Officeの操作」をキーワードに、Officeアプリケーションの基本操作や各種機能の使い方を解説していく。第13回目は、Excelの複数のセルに同じ文字列を入力したいときの効率的な手順を確認する。「Ctrl」キーの使い方がポイントとなる。

本連載は、記事執筆時点で最新の状態にアップデートしたMicrosoft Office 2016をもとに制作しています

複数のセルに同じ文字列を入力する

Excelのシート画面で複数のセルを選択する場合、隣接しているセルならばマウスのドラッグで範囲選択できる。それに対して離れた場所にあるセルを複数選択する場合は「Ctrl」キーを押しながら、セルをクリックしていく。

「Ctrl」キーを押しながらセルをクリックすると複数選択が行える

ここでは、選択した複数のセルに同じ文字列を入力する方法を確認する。入力したいセルをすべて選択したら、キーボードから文字列を入力する。この場合は最後に選択したセルに文字列が入力されることになる。入力が終わったら「Ctrl」キーを押しながら「Enter」キーで確定すると、選択しているセルすべてに同じ文字列が入力される。

入力したいセルをすべて選択したら文字列を入力する

「Ctrl」+「Enter」キーで確定すると選択したすべてのセルに同じ文字列が入力される

オートコンプリート機能を活用する

Excelでは入力した文字列が記憶され、同じ列のセルに同じ文字列を入力しようとすると、最初の数文字を打ち込むだけで変換候補が表示される。これは「オートコンプリート」と呼ばれる機能で、同じ文字列を繰り返し入力する場合に便利だ。

たとえば同じ列のセルに「山田」という文字列を入力していると、別のセルに「や」と入力しただけで「山田」が候補として表示される。「Enter」キーを押すと「山田」で確定する

オートコンプリートは同じ列内の文字列を表示する機能なので、別の列で入力しても候補は表示されない