【連載】

LINE Botを使ってみよう! LINEで始めるチャットボット

1 Messaging APIの初期設定をしよう

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チャットボットでSNSのビジネス活用を効率化しよう

SNSは多くの現代人にとって欠かすことのできないメディアになっている。そして、単一のSNSが広く使われているという状況ではなく、Facebook、Twitter、Instagram、LINEといったように複数のサービスが広く使われている状況にある。

LINEしか使わないユーザーもいれば、FacebookもTwitterもLINEも何でも使うというユーザーもいる。使い方は人それぞれだが、新たに情報を入手するための手段としてSNSは定着しつつある。

一方、インターネットにアクセスするデバイスは、既にPCよりもスマートフォンやタブレットデバイスのほうが多いと言われている。スマートフォンなどから利用しやすいSNSを活用できるかどうかは、企業がビジネスを進めていく上でカギとなるだろう。

そこで、検討したいのがチャットボットの活用だ。先に述べたように、現在、さまざまなSNSが利用されているが、これらすべてに情報配信やコミュニケーションのためのチャネルを作るとなると、かなりの数のアカウントやチャンネルを管理しなければならなくなる。まともに人を割り当てると人件費は相当膨れ上がるだろう。人件費を抑えつつ、SNSの強みも生かしてビジネスを進めたいなら、SNSの運用をある程度プログラムで自動化することを考えるべきだ。

本稿では、人気が高いチャットボットの1つ「LINE bot」の開発について紹介する。「LINE bot」とは、LINEが提供するチャットボットプラットフォーム「Messaging API」のことで、コミュニケーションアプリ「LINE」においてメッセージの送信やリプライをプログラムで自動化することを可能にする。

LINEのMessaging APIの仕組みとは?

「Messaging API」は、簡単に言うと、LINEサーバを利用するためのAPIのことだ。WebアプリケーションやWebサービスの開発に精通した開発者であれば簡単に想像できるだろう。具体的にはJSON形式のAPIとなっており、規定のフォーマットのJSONデータをLINEサーバの特定のURLに対してPOSTやGETで送信するとサービスが実行され、結果がJSON形式のデータとして返ってくるといった仕組みになっている。

経営層やエンドユーザーからすると、この説明では意味不明だろう。もし、LINEを使ったことのある方であれば、普段スマートフォンのLINEアプリを使って送信しているメッセージをプログラムから自動的に送信するためのサービスが「Messaging API」だと考えてもらえればよい。また、相手から送られてきたメッセージを読んで返事を出すという人間の処理をプログラムで自動化するためのサービスと考えてもらってもよい。

「Messaging API」の仕組み

Messaging APIには複数のプランが用意されている。プランはその時々でかわる可能性があるので常に最新のデータを確認していただきたい。リプライを自動化するのであればフリープランでもよいと思うが、メッセージの送信も実施するならベーシックかプロを選択することになるだろう。

動作するチャットボットを作ってどのようなものかを把握するのであれば、「Developer Trial」のプランを申し込めばよい。Push APIもReply APIも利用できるので、APIでどのようなことができるのかを体験できる。

LINEの「Messaging API」の料金プラン(2016年8月時点)

申し込みと設定の方法

Messaging APIを利用するには、まずLINEのアカウントを作成する必要がある。LINEのアカウントを持っていないければ、スマートフォンのLINEアプリまたはPC向けのLINEアプリケーション経由でアカウントを作成する。アカウントの作成は、アプリをインストールして起動すれば説明がなくてもできるだろう。表示される内容に従って作業していけば数分で完了する。

アカウントの作成には電話番号が必要だが、最近ではFacebookアカウントを使って作成できるようにもなっている。電話番号とひもづけたくない場合はFacebookアカウントを使って作成するとよいだろう。

LINEのアカウントを作成したら、次は「LINE BUSINESS CENTER(https://business.line.me/ja/services/bot)」からDeveloper Trialを申し込む。ページ内に「Developer Trialを始める」といったリンクが用意されているので、ここからDeveloper Trialの申し込みを行う。

LINE BUSINESS CENTER

Developer Trialの申し込みも特に迷うことはないだろう。作成したLINEのアカウントを使ってログインして申し込みを行えばよい。申し込みの途中で設定するメールアドレスに確認のためのURLが送信されてくるので、最後にそのURLにアクセスして申し込みを完成させればよい。

この状態ではまだMessaging APIは有効になっていないので、表示されるLINE@ MANAGERの「Bot設定」から「APIを利用する」を選択してMessaging APIを利用できる状態にする。有効にすると次のようなBotの設定画面が表示されるようになる。

LINE@ MANAGER

これでMessaging APIを利用開始するところまで準備が整ったので、次にLINE BUSINESS CENTER()にログインした状態で、アカウントリストから「Messaging API - LINE Developers」を選択する。この画面でMessasing APIを利用するために必要になるデータを得ることができる。

LINE developers

今回取り上げるスクリプトではユーザーIDとチャンネルアクセストークンを利用するので、Your useridという項目に記載されているIDをメモするとともに、Channel Access Tokenの「ISSUE」というリンクをクリックしてトークンを発行してこちらもメモしておく。

また、ここで作成されたアカウントにはフレンドが誰もいないので、自分のアカウントかまたはほかのアカウントからこの新しく追加したアカウントを登録しておく。こうしておかないと、メッセージ送受信の確認ができない。ページにQRコードが表示されるので、そこから登録を実施するのが簡単だろう。アカウントをフレンドに登録したら、準備はほぼ完了だ。

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連載目次
第2回 LINEアカウントでメッセージを送信するスクリプトを作ってみよう
第1回 Messaging APIの初期設定をしよう
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