NECは8月に、Android端末「LifeTouch」に、企業ユースを考慮したセキュリティ機能を強化したセキュリティパックモデルをリリースした。セキュリティパックモデルには、キーボード付き「LifeTouch NOTEビジネス向けモデル」、および、タブレット型の「LifeTouchセキュリティパックモデル」がある。今回は、タブレット型の「LifeTouchセキュリティパックモデル」を紹介する。
このモデルは、昨年の11月に発売された初代「LifeTouch」がベースとなっている。キーボード付き「LifeTouch NOTEビジネス向けモデル」に比べ、300g以上軽い約370gと、よりコンパクトな設計になっている。
試用機の主な仕様 [CPU] ARM Cortex A8 [メモリ] DDR 384MB/ROM 1024MB(システム領域含む) [ディスプレイ] 7型ワイドTFTノングレア液晶(800×480ドット)、抵抗膜タッチパネル [ネットワーク] IEEE802.11b/11g準拠 [インタフェース] USB 2.0×1(Micro B)、USB 2.0 Host互換ポート×1(Standard A形状)、Bluetooth Ver.2.1+EDR、SDメモリーカードスロット、ヘッドフォン [カメラ] 3Mピクセル [バッテリ駆動時間] 最長約8時間 [サイズ/重量] W220×H120×D14mm/約370g [OS] Android 2.2 [価格] 53,000円(税別)
こちらのモデルの価格は53,000円(税別)。ただ、BtoBモデルのため、店頭販売はない。もし、購入を検討する場合は、同社Webから問い合わせるといいだろう。
「LifeTouch」の初代モデルが発売されたのは、昨年の11月。今回紹介するタブレット型端末だ。その後、今年の2月には、キーボード付きの「LifeTouch NOTE」を発表。「モバイルギアの復活か」ということで話題になった。
そして、今年の5月には、2画面を折りたたんで持ち歩くブックスタイル型の「LifeTouch W」を、6月にはタブレット型に静電容量方式のタッチパネルを搭載したモデルを追加し、ラインナップを拡充してきた。「LifeTouch NOTE」は、当初4万円前後で販売されていたが、最近では大手量販店でも2万円を切る価格で販売されており、お買い得モデルとなっている。
タブレット型の「LifeTouchセキュリティパックモデル」は、ノングレアの7型ワイドTFT液晶(800×480ドット、WVGA)を搭載。タッチパネルは、抵抗膜方式だ。静電容量式タッチパネルようなすべるようなタッチ操作はできないが、タッチペン(スタイラスペン)が使え、手袋を付けたまま操作できるというメリットがある。
実際に触ってみると、クリックは問題ないが、画面をスクロールする際は、やや反応が鈍い感じがある。それを補うためか、この端末には操作性を向上させる仕掛けがいくつも施されている。
1つめは、ハードウェアキー。ハードウェアキーでカーソルの移動と選択が可能だ。これにより、アイコンのクリックはタッチで、一覧からの各種選択はハードウェアキーというように、ケースによって使い分けることで操作性を向上できる。
また、マルチタッチは未対応で、これを解決させるため、Webブラウザや地図アプリには右下にアイコンが表示され、簡単に拡大/縮小ができるようになっている。
秀逸だと思うのが、音声検索。特別気を使うことなく、通常通りしゃべるとしっかり認識してくれる。筆者が試したときは、5回チャレンジして、5回とも正しく認識された。
またカメラでは、画面上でシーンモード、倍率、画像サイズやホワイトバランスも撮影時に選択できる。ただ、カメラの解像度は300万画素なので、解像度はちょっと物足りない。また、企業でのテレビ機会議の利用を考えるならば、前面にもカメラがほしいところだ。
次回は強化されたセキュリティ機能を紹介する。