ゆとりニシジマくんのトップ営業マンへの道(1) 【其の一】トップ営業マンへの道は険しすぎっ!の巻

新入社員が入社して早２ヵ月。コートを脱ぎ、少しずつ薄着になるように、彼らの初々しさと緊張感から開放されてくる頃です。

しかし・・・

時として、最初から堂々とした、いわば大御所のような社員がいたりもするもの。

これは、とある入社2年目のゆとり営業マンが、
個性豊かな先輩社員たちの厳しくも優しい叱咤とともに
名刺一枚の活用方法からトップ営業マンになるべく学んでいく・・・

言うなれば、
すべての営業マンに届けたい、たっぷりの愛にあふれた参考書です。

ニシジマ’s PROFILE：
この春、入社２年目を迎えた営業マン。
見た目を裏切らないチャラけた態度で営業に勤しむ毎日。
最近の悩みは、お腹が凹んできたはずなのに誰も気づいてくれないこと。

マツオカ’s PROFILE：
熱きハートをもった、ゆとりニシジマくんの上司。
毎朝の日課は、松岡修造の日めくりカレンダーをめくること。
好きなテレビ番組は「情熱大陸」。

彼の名はニシジマくん。入社２年目の営業マン。
口癖といえば・・・「ういっす」「まじっすか」と、ゆとり世代代表というべき今どきの青年。
それが、ニシジマくんです。

外出先から戻ってきたニシジマくんは、足も態度も全開で、思いっきりリラックスモード。そこへ“社内一の熱血営業マン”と自他ともに認めるニシジマくんの上司、マツオカさんも営業から戻ってきた。

ニシジマくん
ういっす～、マツオカさん。
こないだの◎◎会社の△△さんトコ行ってきましたよ～。
ばっちり名刺交換してきやした～

すごいドヤ顔で名刺をチラつかせる。

マツオカさん
おい、ニシジマ！気合が足りないぞ！？
もっと熱くなれ！熱い血燃やしてけよ！！

ニシジマくん
す、、、すんませ～ん

情熱的なお叱りを受けたニシジマくん。
さすがにちょっとは反省する姿勢をみせるかな～・・・と、思うのは甘すぎた。

ニシジマくん
マツオカさん、いい人なんだけどすぐ熱くなるんだよな～・・・
おっと、大事な名刺はしまっとかないとね～。
ポポイのポイポイっと～♪

軽快なリズムを口ずさんだ瞬間。

名刺をしまい込もうとしたニシジマくんにマツオカさんが駆け寄り・・・

マツオカさん
まてまてまて、待てー！！
ニシジマああああぁぁぁぁぁ！！！！！

オフィス内にマツオカさんの雄叫びが響き渡る。

マツオカさん
こんっの・・・・・・・・
ばばばぶぁかちんが―――――！！！！！！！

怒号に衝撃をうけるニシジマくん（・・・と、ゆかいな仲間たち）

マツオカさん
よく聞け、ニシジマ。
名刺ってのは『企業資産』なんだ！それを引き出しにしまい込むとは・・
名刺交換してきたら、まずはデータ化だ。データ化しろー！！

手にした名刺を指示どおり、名刺管理サービスで名刺情報を取り込み、データ化したニシジマくん。ちっちゃなことは気にしないニシジマくんだけど、なんだか腑に落ちない。

ニシジマくん
けど俺わかんないっすよ、マツオカさん。
俺がもらってきた名刺でも企業資産なんすか？それになんで名刺情報をデータ化する必要があるんすか？

さて、ニシジマくんも気になる『名刺は企業資産』その真意とは？

社員は多かれ少なかれ、業務の中で名刺交換をしているはず。机の中に隠し持った名刺、一度だけ訪問して終わった名刺、退職して持ち出される名刺・・・そんなもの、ありえない。いや、あってはいけない！企業にとって名刺とは「顧客との最初のつながり」であり「ビジネスの人脈を広げるデータ」であり「顧客開拓のためのリスト」であり・・・企業の売上につながるチャンスが詰まっているんだ。だからこそ、『名刺は企業資産』というわけだ。そこで、次回は『名刺のデータ化』についてレッスンだ。さあ、全力でぶつかってこい！！