母国では、夫婦はそれぞれへそくりを貯めているのが普通?

内緒でこっそり貯めておくへそくり。貯蓄との大きな違いは自分だけが知っているという点ですが、こうした文化は外国にもあるのでしょうか。外国人20人に、母国でへそくりという文化があるかどうかと、両親がへそくりをしていたを聞いてみました。

へそくり文化アリのタイやエジプト

・へそくりはありますが、バレたら怒られます。両親もしていて、だいたい20万円でした (タイ/女性/30代後半)

・へそくり文化はあり、父親はしていました。収入の10~20%ぐらいだと思います (エジプト/男性/40代後半)

・へそくりは普通にしています。両親も少しはしていたと思います。両親の時代はそんなに収入はなかったため、大体月給の20分の1ぐらいだと思います (中国/女性/30代後半)

・へそくりはします。どれぐらいか分かりませんが、子供全員の大学の授業料を払うようにお金を貯めてきました (アメリカ/男性/30代前半)

へそくりをしているのが普通という意見ですが、最後のアメリカ人の意見はちょっと泣けます。

へそくりが一般的ではないスペインやイギリス

・一般的にへそくりはしない。オープンに、夫婦2人でお金をシェアします。両親もしていませんでした (スペイン/男性/30代前半)

・へそくりは一般的ではない。共働きなら自分の給料は自分で使うと言うのはあり得る (イギリス/男性/20代前半)

・全く普通ではないです。聞いたことがありません (ドイツ/男性/30代後半)

お互いの分はお互いの分、自分の分は自分の分とキッパリ分けられているようです。もともとへそくりという概念がないのかもしれませんね。

「ない」と思うけれど…(自信なし)

・へそくりを貯めている人はあまり聞いたことがありません。両親も私と妻もしていない(と思います) (イタリア/男性/30代前半)

・多分普通じゃない。普通の貯金はしたがへそくりはしてなかった。……多分 (アメリカ/女性/20代後半)

知らぬは亭主(女房)ばかりなり? 「多分していないだろうと思うけど、もしかしたら…という可能性も捨てきれない」と。万が一、これでへそくりがあったとしたら、そのへそくり管理能力はすばらしい。ぜひ隠し場所を教えてもらいたいものです。

日本の場合、昔は妻が家計を管理するケースが多かったと思いますが、最近では夫と妻が互いに生活費を出し合い、残った分は各自自由に使う、といったスタイルが増えてきています。日本では家族と同居していても、生活費と自分のお小遣いは別といった状況が多いですね。貯めたへそくりの使いみちがプレゼントといったサプライズ系だったら、へそくりと言えど絶対に怒られない気がします。

へそくりをする、しないの割合はほぼ半々という結果でした。とはいえへそくりなので、バレていないだけという可能性もありますが……。各国の夫婦関係が垣間見える興味深いアンケートでした。

(文・アリウープ おーた)