前回、Apple TVを買ったが、ホームシェアリングが設定できなくて困ったなあという話をした。さて今回、筆者の情弱ぶりはどこで発揮されるのだろうか。

Apple TV 原因追及編 - 同じ情弱の存在になぜかほっとする

ホームシェアリングができないことをTwitterでつぶやいたところ、それを読んだ同僚と職場でこんな会話をした。

同僚: ホームシェアリングはできましたか?

私: いや、まだなんだよね。Apple TVはただの箱と化しているよ。

同僚: ホームシェアリングはできなくても使えるんじゃないんですか。ではお先に失礼します。

なぬ?

私は、何か勘違いをしているのだろうか???

次の週末、Webで対策を本格的に調べはじめた。Appleのサイトにユーザどうしで問題点を解決するというサポートコミュニティがあった。世界各国の言葉で解説されており、もちろん日本語も存在する。

そこには、Apple TVでホームシェアリングができない人びとの悲痛の声が掲載されている。やはりできない人はいるのだなあ。同じ境遇のユーザがいたことに少し安心。

アップル サポートコミュニティのApple TVコーナーで同じ心の痛みをもつ情弱パーソンを多数発見! 問題が解決したわけでもないのになぜかほっとする……

あるウイルス対策ソフトによりApple TVが使えないという情報があり、そのソフトはすでに対策版が入手可能であるという。私が使っているソフトはApple TVとの相性に問題はなさそうであることをメーカーのサイトで確認。

ホームシェアリング設定時の確認事項がまとめられているページも見つかったので、ここに書かれてる対処方法を愚直に試してみることにした。

その中の4つ目「ネットワーク接続を確認する」で、PCとApple TVが同じLANにつながっている必要があるという。その確認は「ルーターのIPアドレスが同じであることを確認せよ」とある。

指示にしたがってPCのコントロールパネルからルーター(有線)のIPアドレスを確認。Apple TVのほうもリモコン操作でルーターアドレスを確認。

…違ってる…

今回の情弱ポイント1

これではホームシェアリングができないわけだ。fonルーターのIPアドレスはブロードバンドルーターのIPアドレスとは違うんですねえ……。

PC上でルータのIPアドレスを確認したところ。"IPv4デフォルトゲートウェイ"と表記されている部分。ここは"192.168.1.1"となっている

Apple TVのメニューから、設定→一般→ネットワークで、ルーターアドレスを確認したところ。ここでは"192.168.10.1"となっている。明らかに違うネットワークですな

では……ということで、fonルーターで使えるもうひとつのアクセスポイントである"MyPlace"に接続。パスワードはfonルーターの裏に書かれている極小文字を目をしばしばさせながら読み取った。

なんと、ルーターアドレスがまた違うものになった。我ながら変な方向に行こうとしている感がひしひしとする……。

Apple TV 解決編 - 情弱、覚醒する

仕方ない。最後の手段でイーサケーブルをつないでみるか。Apple TVはイーサケーブルをつなぐと自動認識してくれる。ブロードバンドルーターにつながった余ったケーブルをApple TVに差してみる。

その瞬間、Apple TVがついに動き出したのです! 感動です!!!

なにやらファームウェアのアップデートを行っているらしい。

アップデートが終了すると、YouTube、Podcast、映画のコンテンツが見えるようになっていた。

今回の情弱ポイント2

あれ、ホームシェアリングは? なしでもいいの??

そのときはじめて、Apple TVがセットトップボックスであり、iTunesとの連携なしでもインターネットに接続でき、ストリーミングを見ることができることを理解したのです。

はやる気持ちを抑え(どきどき)、ホームシェアリングの設定をしてみると難なく成功し、壁を越えたことを確信。

イーサケーブルを抜いて、無線LANで試してみても問題なくYouTubeが見える。そうか、結局、ファームウェアのアップデートが鍵だったのか。

ということで、Apple TV、使えるようになりました♪

どうも今回もツッコミどころが多々あるような気がするが……。とりあえず次回はApple TVの使用感をレポートしようと思う。

今回苦労させられた機材たち。左からfonルーター、リモコン、Apple TV