いよいよ間近に迫りました、9月12日(現地時間)に開催されるAppleの新製品発表会。すでにいろいろなウワサが駆け巡っていますが、一体何が出てくるのか、現時点で国内外で報じられている流れている情報をまとめてみました。

iPhoneは10周年記念スペシャルモデルが登場?

例年ですと、毎年9月に発表される新型iPhone。今年は現行の「iPhone 7」シリーズの後継機に加え、iPhone誕生から10年を記念したスペシャルモデルが登場することが確実視されています。一体どんなラインナップになるのでしょうか。ざっくりまとめるとこんな感じです。

  • iPhone 7シリーズの後継機は「iPhone 7s」ではなく「iPhone 8」になる ・10周年記念モデルの名称は「iPhone Pro」「iPhone Edition」「iPhone 8 Edition」あるいは「iPhone X」か
  • 全モデル、無線充電に対応
  • カラーはブラック/ホワイト/カッパーゴールドの3種類
  • 9月15日予約開始、22日発売開始か。ただし10周年記念モデルは遅れるという予想も

10周年記念モデルについては、他にもずいぶんいろいろな情報が流れています。デザインが刷新され、ベゼル(画面周囲の枠)がなく、ホームボタンは廃止。正面カメラは3D認識の顔認証に対応し、現行のTouch IDに代わって顔認証が用いられる。本体サイズは現行の7と7 Plusの中間、しかしベゼルがないため画面サイズは5.8インチと、7 Plus(5.5インチ)よりも大型に。価格は1,000ドル(約11万円)前後~という高級モデル……などなど。ホームボタンがなくなることで、操作性にも影響がある模様。また、6月のWWDCで発表されたiOSの新機能(フレームワーク)、ARKitがハードとどんな風に連携してくるのかにも注目ですね。

フェイクながら「それっぽい」デモ動画がYouTubeで多数公開されています

Apple Watch Series 3(仮)はLTE対応モデルが追加

昨年、iPhone 7シリーズと同時に発表されたApple Watch Series 2ですが、今年もリニューアルモデルが出るようです。最大のフィーチャーはSIM搭載により単体でLTE通信が可能になること。とはいっても、iPhoneのようにSIMカードをトレイで挿入するわけではなく、一部のiPadに搭載されているような内蔵型SIMチップになる模様。データ通信専用SIMということですね。狙いとしては、ペアリングしたiPhoneに頼らず、より独立してデータ通信を行えるようにするということのようです。その他のウワサをまとめると、こんな感じです。

  • 単独でWi-Fi接続が可能に
  • Series 2と似ているものの、より軽量なデザインに
  • FaceTimeカメラを搭載
  • 充電機能が進化、または急速充電が可能に
  • 血液採取不要の血糖値計測機器との連携が可能か
  • 発売は年末頃になりそう

Apple TVは4K対応も、配信契約が追いついてない?

4K対応テレビが当たり前になったご時世。Amazon Fire TVやChromecastと同じく、Apple TVも4K配信に対応するようです。と言いつつ、Appleはハリウッドの映画会社と配信価格を巡って契約交渉が滞っているとのウワサ。これが8月末時点の情報なので、12日の発表会までに話がまとまっているのか、気になるところです。年内に発売が予告されているスマートスピーカーHomePodとの連携も仕込まれていそうですね。

さて、いろいろとハードの話をしてきましたが、ソフト面も見落としてはいけません。特にiOS 11については、「iOS 11 プレビュー」として公式サイトでの新機能紹介、「ヒント」アプリでのTips配信など、積極的な事前PRが見られます。とりわけiPadでは使い勝手が大きく変わる機能が盛り沢山になる模様。

iPhone、iPadそれぞれの「ヒント」アプリでiOS 11の新機能を先取り紹介

iPhoneの進化に対して、iPadはどんな役回りを与えられるのでしょうか。ハード/ソフト/コンテンツ/ストレージと、デジタル環境の外堀を埋め尽くしたAppleが、自社製品の生態系をどうコントロールしていくのか、注目したいところです。