アップルが毎年開催している開発者向けイベント「Worldwide Developers Conference (WWDC) 2013」が、米カリフォルニア州サンフランシスコにて6月10日から14日の期間(現地時間)開催されます。アプリやサービス、ハードウェアなどの開発者を対象に、様々なカンファレンスや技術セッション、優秀なアプリに贈られる「Apple Design Award」表彰式などが行われます。

カンファレンスなどの内容は非公開になっているのですが、唯一公開されるのが初日午前中(日本時間11日深夜)に行われる基調講演。世界中がこれに注目しています。アップルの新製品・新サービスが発表されるからです。今回は新しいiOS・Mac OSが発表される可能性が濃厚になっていますが、他にも何かあるだろうというのが大方の見立てで、iPhoneの廉価版やカラーバリエーション、音楽系のサービス、いやそろそろMac Proが……などと色々な噂が飛び交っています。

まあ、こうやって騒ぐのが楽しいある種のお祭りなわけですが、iPhone初心者のみなさんも、iPhoneの歴史を知っていると少し楽しめる部分があるかもしれません。ということで、今回はiPhone誕生からの歴史をざっくりまとめてみました。ご参考まで!

2007年6月29日、初代iPhoneは日本未発売

2007年の「Macworld Expo 2007」で発表され、同年6月発売。通信方式の関係で、日本では発売されませんでした。9月にはiPhoneから通信機能を除いた初代「iPod touch」が発表され、日本でも発売されました。

日本では「iPod touch」が発売

2008年7月11日、iPhone 3Gが日本にやって来た!

日本で最初に発売されたiPhoneは、3G回線に対応した「iPhone 3G」。アップルファンだけでなく、多くのガジェット好きに広まってゆき、ソフトバンクのユーザー拡大に大きな影響を与えました。

ついに日本でもiPhone発売

2009年6月19日、iPhone 3GSでユーザーのすそ野を急速に拡大

外見に大きな変化はなかったものの、スペックの向上で大幅に使いやすくなった「iPhone 3GS」。新しモノ好き以外のユーザーも本格的に取り込み始めます。

好き者向けアイテムから、利便性を認められる性能へ

2010年6月24日、スマートフォンといえばiPhone 4

iPhone登場以来始めて外見のデザインを一新した「iPhone 4」。アンテナの初期不良や、ホワイトモデルがいつまで経っても出荷されないなどの問題もありながら、さらにユーザー層を拡大。Androidでは国産スマホがなかなか振るわず、海外メーカーの数機種とiPhoneとでスマホのシェアを二分するような状態でした。

すっきりフラットなデザインに大幅モデルチェンジ

2011年10月14日、ついにauも参戦したiPhone 4S

日本国内のiPhone取り扱いキャリアは3GS発売開始以来ソフトバンクだけでしたが、ついにauも参戦。ユーザー獲得合戦が始まりました。Android端末の種類も充実し、スマートフォンのユーザー層が一気に拡大した時期でした。

乗り換え・機種変更に有利なプランも手伝って、ユーザーがさらに拡大

2012年9月21日、やっぱり新しかったiPhone 5

3GSから4に変わった時のような大幅な見た目の変化がなかったためか、発表時のインパクトはイマイチ……? でも実はディスプレイサイズが替わり、LTEに対応、処理性能も高速化など、確実に進化していました。テザリングも利用できるようになりました。

一見、4/4Sと同じようでも、微妙な薄さで持った印象がかなり違う