ノートPCを持ち歩いて使っている方、Wi-Fiサービスのない場所で今すぐネットに繋ぎたい! と思った事はありませんか? それを実現してくれるのがiPhoneの「インターネット共有」機能です。一般的には「テザリング」と呼ばれています。iPhone 5から日本国内でもこの機能が使えるようになりました。

これは、iPhoneが受信しているLTEや3Gのデータ通信電波を、ノートPCなどで使えるWi-FiやBluetoothにして発信してくれる機能。ケータイの電波がある場所ならどこでもWi-Fiを使える、というわけです。

利用するにはオプションサービスの申込みが必要です。料金はau、SoftBankともに月額525円ですが、どちらも最大2年間無料で使えるプランになっています。ノートPCやWi-FiモデルのiPad、携帯ゲーム機などを持ち歩いて使いたい場合に、ぜひ活用してみましょう。

iPhoneの「インターネット共有」の仕組み

インターネット共有をオンにする

iPhone側からWi-Fiの電波を出す設定をします。

『設定』から一般→モバイルデータ通信を開きます。

インターネット共有を開き、「インターネット共有」をオンにします。

"Wi-Fiのパスワード"は、後で他の機器から接続するときに必要になります。最初はランダムな英数字が表示されますが、自分で変更することも可能です(半角英数8文字以上)。

これで他の機器からこのiPhoneの出す電波を使ってインターネットに接続する準備ができました。

他の機器から接続する

パソコンやiPadなどからインターネットに接続します。

接続に必要な情報はここで確認。この場合、Wi-Fiの名前が「iPhone5」、パスワードは「standalone」です
iPadから接続する場合。Wi-Fiの一覧から「iPhone5」を選択します
パスワードを入力します
インターネットに接続できました

2回目からのポイント

接続は『設定』を開いてすぐの画面で

2回目以降、「インターネット共有」の項目が『設定』を開いてすぐの画面に表示されるようになります。

インターネット共有のオン/オフ画面をすぐに開けます

わかりやすい名前をつける

たくさんのWi-Fiが飛び交う場所で自分のiPhoneの電波を見つけるには、名前が大事。Wi-Fiの名前はiPhoneに設定されている"名前"がそのまま使われるので、ここをわかりやすいものに変えておきましょう。

『設定』から「一般」→「情報」を開く
「名前」をタップ。初期設定では「iPhone」になっています
自分にわかりやすい名前をつける

使いすぎに注意!

便利に使えるインターネット共有機能ですが、キャリアによって1ヵ月に使える通信容量の制限が設けられています。これは、使いすぎる人が多いとネットワークに負荷がかかり、他の利用者の通信を圧迫してしまう恐れがあるからです。制限容量をオーバーしたユーザーには規制がかけられ、通信しにくくなる場合があります。動画を長時間見続けたりするのは要注意。使い勝手や通信速度から考えても、メインの回線として使うのはおススメしません。