iPadが登場してから3年、コンピュータ主体の活動はその多くがタブレットへと移りつつある。これまでのパソコン使用者の多くがメールやWebなどの利用がメインで、またセキュリティの問題から自宅に仕事を持ち帰ることがなくなったことなどから、「MS Ofiiceが入っていないとダメ」「会社のデータが扱えるパソコンでないと困る」という風潮がなくなってきたこともあるだろう。

昨年発売されたiPad miniが増えたことで、iPadにも選択肢が増えた。これまで「綺麗だけど重くて持ち歩くのは面倒」と言われていたiPadが手軽に持ち歩けるサイズになったことや、日本でも解禁されたiPhoneテザリングによって、iPadはiPhoneと一緒に持ち歩いて使うデバイスになったと言える。

いずれにしろiPadの登場は人々のライフスタイルを大きく変えようとしている。いつでもどこでもiPadで情報を検索して活用する、ユビキタスコンピューティングがここに結実しようとしている。

……という難しい話はおいといて、要は「俺たちゃiPadで生きてくぜ!」って話をしたいわけだ。これまでパソコンでしてきたほとんどのことがiPadでできるはずだし、もう一泊二日くらいの小旅行には重いノートパソコンを持って行かなくて済むようにしたい。iPad主体の生活をする人のことを「iPadian」と呼ぼう。iPad人って感じ?iPadとiPad miniを上手に使い分けて、便利に楽しく毎日を過ごそうってのがこのコーナーのテーマなのだ。

iPadとiPad mini

さて現在僕が使っているiOS機器はiPhone 5、iPad(3rd)、そしてiPad miniの3機種。iPadはどちらもWi-FiでiPadが64GB、iPad miniは32GBだ。「iPadが2台?それ必要?」って聞かれるけど、これらは用途が違う別のモノなのでもちろん「必要」だ。

まず大きくて画面が綺麗で触りやすいのがiPadのいいところ。9.7インチは大きいと言われるけど、実はこのサイズだからこそビデオを見てもいいかなと思うし、電子書籍でもマンガは見開きページがあるからできればこちらで読みたい。これらは7インチ縦長の小さなディスプレイではあまりしたくない部分だ。またRetinaディスプレイはデジイチで撮った写真を現地で取り込んですぐ見たいときにも最適。つまり普段は自宅でいろいろなもののビューアとして使っていて、ここぞというとき-デジイチ持って撮影とか数日間の旅行のときにはiPadを持ち出すようにしている。

iPad miniとiPhoneの画面サイズを比べてみると、iPad miniは大きくて使いやすいサイズなことがわかる

一方、iPad miniは登場当初はディスプレイもRetinaじゃないし価格も想定よりちょっと高くて微妙な存在だなと思ってた。でも買って触ってみると、これがとても便利。まず重さはiPhoneのほぼ倍だが画面は4倍ほどもある。大きさが4倍ってことは画面サイズも4倍ってことで、これはあらゆるアプリで使いやすいサイズだ。これより小さければiPhoneでもいいやって思うし、これ以上大きければiPadの方が画面綺麗じゃね?ってことになる。ましてやiPad用に最適化されているアプリは間違いなくiPadのインターフェイスの方が使い勝手がいい。結果、iPad miniはどんなときも-ちょっとした散歩やMacBook Proを持ち歩くような重いときでも一緒に持ち歩くものになった。

iPad miniはWi-Fiなので外出先ではもっぱらiPhoneテザリング。Bluetoothの方が何かと便利だ

そのときの使い方はもっぱらiPhoneとテザリングして、これまでiPhoneで見ていたWebページの情報もiPad miniを経由して見るというもの。そりゃiPhoneよりも使いやすいWebブラウザがあるならそっちを使う方がいいに決まってる。ほかにもDropboxやEverrnoteを使うときもiPad miniを使う。つまり僕にとってiPad miniはiPhoneと一緒に使って威力を発揮する「iPhoneの周辺機器」なのだ。

そんなふたつのiPadの使い分けやどんな風に使ってるかを、次回からは実例を交えて紹介していきたい。周辺機器やアクセサリなども含めて、正しいiPadianになるためのノウハウを共有していこう!